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乱読のかけら (2019年11月​)

pbcol平成はなぜ失敗したのか、生き方はニーチェに聴け!、観光亡国論、『承認欲求 乱読のかけら (2019年11月​) 平成はなぜ失敗したのか 野口悠紀雄 幻冬舎(2019年2月15日発行・初版)日本罪悪論を唱える左翼の人たちとはちょっと違いますが、日本は遅れた、失敗した、と言うことを人生を通して言ってきた老人が、最後のまとめとして「平成は失敗した」と言って、人生を終わろうとしているような感じがしました。 生き方はニーチェに聴け! 白取春彦 ディスカヴァー・トゥエンティワン(2018年2月25日発行・初版)ニーチェの素晴らしさを一般の人にわかりやすく書いた名著です。もちろん私はニーチェの言葉、つまり哲学の全てに賛成する訳ではありません。しかし何に賛成し、何に反対すべきかを、この本を読んで知ることができました。 観光亡国論 アレックス・カー 清野由美 中公新書ラクレ(2019年3月10日発行・初版)以前、日本の学生をパンコール島の静かなビーチに連れて行った時、彼らが言ったことは、誰もいないビーチはビーチじゃない、でした。芋を洗うような海水浴場こそが彼らの行きたいビーチです。この本は古い観光の概念を押し付けています。 『承認欲求』の呪縛 太田肇 新潮新書(2019年2月20日発行・初版)母校の教授の書いた本ということで、親しみを感じて読みました。金銭などでなく承認欲求という心理が人間を死にも追いやること、また部下の上司からの承認欲求だけでなく、上司の部下からの承認欲求もあることを学びました。 手紙 東野圭吾 文春文庫(2018年6月5日発行)1日に1通は必ず手紙を書く私としては、手紙の負の影響について書かれた小説を読むのは辛かったです。しかし、この小説は、表向きは娯楽ミステリーの顔をしていますが、実は倫理学の本だと感じました。東野圭吾はやはり天才です。 英文法の新常識 鈴木希明 NHK出版新書(2019年2月10日発行・初版)結構色々なことをこの本から教えてもらいました。better than Iとはほとんど言われなくなっていること、イギリス英語でもI have not a penとは言わない、時制の一致もかなり崩れている、条件を表す分詞構文はほとんど使われないなどです。 翻訳&通訳なら桜コンサルタント社にお任せ!Tel: 03-5638 3001info@sakura.net.myhttp://www.sakura.net.my

乱読のかけら (2019年10月​)

pbcol百花、人を奮い立たせるリーダーの力、大清帝国と中華の混迷、大清帝国と中華の混迷 乱読のかけら (2019年10月​) 百花 川村元気 文藝春秋(2019年5月15日発行・初版)私の場合、母が認知症になった6年間は父が介護していたので、この小説の主人公のような苦しみはありませんでした。しかし、もしかしたら、私にも起こっていたかもしれない親の介護は、まさに現代の小説の題材の1つだと思います。 人を奮い立たせるリーダーの力 平尾誠二 マガジンハウス(2017年6月9日発行)私の大学の後輩にあたる平尾誠二の言葉を集めた本です。ラグビーのリーダーとしての言葉ではありますが、この世の中の多くの場面に応用できる真理が含まれています。この人にはもっと長生きをして欲しかったです。残念です。 大清帝国と中華の混迷 平野聡 講談社学術文庫(2018年1月11日発行・初版)シリーズ物の世界史としては、稀なる良書です。清の成立から滅亡までが実にドラマチックに生き生きと描かれた歴史書です。清の歴史だけでなく、日本や朝鮮のような周辺諸国の歴史や歴史の哲学的分析も極めて緻密に書かれています。 乾隆帝伝 後藤末雄 国書刊行会(2016年8月25日発行・初版)タイトルと内容が違うように思いました。この本の内容は、清の乾隆帝時代の天主教への迫害とヨーロッパの宣教師の乾隆帝への奉仕が、カトリックの視点で書かれた記録とその付属文書です。率直に言って、とても読みづらい本です。 隋の煬帝と唐の太宗 布目潮渢 清水書院(2018年5月30日発行・初版)中国の歴史の本の出版が最近少なくなってきている中、この本を見つけ、読んでみました。興味をそそられる部分もありますが、著者が学者のためか、記述が事実の列挙、羅列になってしまっている部分も多く、読みにくい歴史書でした。 新・世界の日本人ジョーク集 早坂隆 中公新書ラクレ(2018年3月10日発行)世界中から日本人がバカにされているジョークを取集して、まとめて書いたのがこの本とのことです。日本人として、あまり気分の良くないジョークもあり、また、そんなことを言う外国人はいないだろうと思うジョークもありました。 翻訳&通訳なら桜コンサルタント社にお任せ!Tel: 03-5638 3001info@sakura.net.myhttp://www.sakura.net.my