野党連合・希望同盟（PH）構成党、人民正義党（PKR）は19日、すでに発表済みの次期首相の野党側統一候補としてアンワル•イブラヒム党首を推す党内決定を維持すると発表した。
　緊急会議開催後に党中央執行委員会が明らかにしたもので、マハティール•モハマド前首相支持派から出されていた同氏を推す案を支持しないと宣言。ただしマハティール氏本人を含むいかなる他党との門戸は開かれているとし、マレーシアを救い国民の権利の回復に注力していくと述べた。またムヒディン•ヤシン首相も準備を命じたとされる解散・総選挙についても備えていく考えを示した。
　PH側は下院で過半数を掌握していると主張し、ムヒディン内閣に対抗する方針。7月13日に再開される下院議会で内閣不信任案を提出する方針で、下院野党リーダーであるアンワル氏を野党の統一首相候補とすると発表していた。
　しかしこれに与党・統一プリブミ党（PPBM）を除名されたマハティール•モハマド前首相とその支持者が、ムヒディン政権打倒で目的を同じくする者同士ということで再接近。マハティール氏側はマハティール氏を首相、アンワル氏を副首相とする案を出し野党結集を呼び掛けたが、PH構成党の民主行動党（DAP）や友党のサバ遺産党（ワリサン）はこの案に乗ったもののPKRは難色を示していた。