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hibacol第4回目の今回は、「東洋・西洋医療の総合治療」についてご紹介しま

【Vol 4】「東洋医療と西洋医療の総合治療」

第4回目の今回は、「東洋・西洋医療の総合治療」についてご紹介しましょう。東洋医学と西洋治療はそれぞれメリットとデメリットがあると言われており、多くの場合、難しい病気には東西医学の総合治療によって、より良い効果を期待できます。治療の詳細は、個々人によって異なるため、気になる方は、ぜひ西洋医学の医師と、東洋医学の医師に相談してみてはいかがでしょうか。

「未病」と「治未病」を具体的に学ぼう!

Q1. 東洋医療と西洋医療とは何が違うでしょうか?

西洋医学は「病気」を治すことを重視し、東洋医学は病気ではなく「人」を治療対象とし、体が自ら回復できるように、内臓の機能や体の気、血、陰、陽を整えます。例えばアトピー性皮膚炎の場合、西洋医療では一般的に、湿疹の炎症と痒みに対応する抗炎症薬やステロイド剤を使いますが、湿疹がない時は治療を行わない傾向にあります。東洋医療では、湿疹が出ていない時でも、「治未病」で弱っている臓器を元気にして湿疹が出ないように防ぎます。一般的に、東洋医療がより時間がかかります。私は、緊急性の高い症状には西洋医学、慢性の場合や症状が見えない病気には東洋医学、または、東西医学の総合治療が良いと考えています。

Q2. 東洋医療は「人」を治療対象とするとは、どういう意味ですか?

東洋医学では、個々の体質と生活を考慮して治療します。場合によっては、鍼治療や漢方だけではなく、日常生活や食事の内容を、環境と体質に合うものに変える必要もあります。同じ症状を持つ方でも、体質や生活スタイルが異なるため、治療のアプローチも違います。

Q3. 東洋医療は西洋医療より安全で、副作用はないというのは本当ですか?

どんな治療にも、副作用はあり得ます。例えば、自分に少しだけ合わない漢方を飲むと、軽い下痢や吐き気、痰などの症状が出ることがありますが、全く合わない漢方を長期に服用すると、体の気、血、陰、陽、または臓器が傷付くことがあります。ですから、あなたのために処方した漢方を、「同じ症状だから」という理由で、他の方に譲るのはやめましょう。

Q4. 西洋医学の薬と東洋医学の漢方を同時に服用できますか?

薬の内容と体の状態によって、同時に飲める場合と飲めない場合があります。ですから、東洋医学の治療を受ける場合、中医師には、飲んでいる薬やサプリの詳細を伝えましょう。一般の鎮痛剤などは漢方と一緒に飲んでも大丈夫ですが、血栓を予防する「ワルファリン」や、強心作用のある「ジゴキシン」といった薬を服用している場合、また、腎臓病や肝疾患を持つ場合は、東洋医学の医師に服薬の詳細について、アドバイスを受けましょう。

Q5. 東西医学の総合治療はどういうものですか?

東西医学の総合治療する時、大抵は西洋医療が主となって、東洋医学は、西洋薬治療の効果をアップさせたり、薬の副作用の対応や健康のサポート役になります。胃腸の病、アレルギーの問題、高血圧、関節炎、癌などの場合は、東西医学の総合治療で対応することが多々あります。

お話を伺ったのは

身(み)ヒーリング漢方鍼灸治療センター
エミ・タン先生
健康科学・東洋医学の博士号を持つエミ先生は、メルボルンのRMIT大学、西シドニー大学で教鞭を執り、東京有明医療大学で客員講師を務めた経験があります。日本語が堪能で、日本人患者多数。女性ならではの悩みにも優しく対応してくれます。

Mi Healing
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