pradcolMM2Hのシニア世代だけでなく、働き盛りの世代も心臓疾患の危険因
SUNWAY MEDICAL CENTRE
BANDAR SUNWAY
MM2Hのシニア世代だけでなく、働き盛りの世代も心臓疾患の危険因子を抱えていることが多くあります。心臓疾患の主な症状が胸の痛みだけと思っていたら大間違い！実は無関係に見える症状の中に、心臓病の徴候が見られる可能性があるんです。今回パノーラは、サンウェイメディカルセンター（SMC）の心臓専門医Teoh Jun Kiat医師に、心臓病を引き起こしうる重要な兆候と症状や、日常生活で気をつけたい点をインタビュー。また、同院の心臓病関連検査や治療のための施設について伺いました。
サンウェイメディカルセンター
心臓専門医
Teoh Jun Kiat医師
Q1. 心臓病に関わる症状とは?
Teoh医師：現在、世界では20秒毎に心臓発作が発生し、1分毎にそれによる死亡者が出ていることは知っていますか？心臓発作はシニア世代に起こるもの、というのは一昔前の話です。現在では若年層の心臓発作も増えており、なんと心臓病で突然死した米国人女性の50%以上は、自覚症状がなかったという調査結果が出ています。まさに、心臓病は21世紀を代表する世界的な死亡要因と言えます。ではここで、パノーラ読者の皆さんに質問です。下のリストの中で、心臓病に関連する可能性のある症状はいくつあるでしょうか。
心臓疾患に関わる症状はどれ？
①心拍が早い、または不規則
②胸の痛み・不快感
③息切れ
④脚や足首のむくみ
⑤疲労感
⑥めまい、立ちくらみ、失神
①や②は関わりが深そう、でも③〜⑥に関しては、心臓との関わりが薄い印象を受けます。でも、これら6つ全てが、心臓病に関わりうる症状なのです。
Q2. 緊急性を持つ心臓疾患の症状とは？
以下の3つの症状が出た場合は緊急の処置が必要ですので、速やかに医療機関に受診しましょう。
✚胸痛 ✚呼吸困難 ✚失神
Q3. 健康的な心臓を保つために、毎日または定期的に行うべきこととは？
心疾患は、自覚症状なく起こる可能性も大きいものです。基本的なことですが、健康的な食事をすること、喫煙を止めること、そしてアルコールは最小限に控えましょう。また、ウォーキング等の定期的な運動を行い、血圧と血糖の定期的な測定をしましょう。また、病院での健康診断も忘れずに受けましょう。
Q4. 心臓の健康を守るため、摂取を控えたいローカルフードは？
ナシレマやミーゴレン（焼きそば）は、手軽に食べることができて忙しい時に便利ですが、コレステロールが高い食べ物でもあります。高コレステロールの場合、血液中の余分な脂質によって血管内に「プラーク」と呼ばれる異常組織が心臓の動脈内に蓄積し、最終的には動脈が詰まって心血管系の合併症を引き起こします。適切な食事を選択することは、心臓の健康を維持するための重要な要素の1つです。飽和脂肪、トランス脂肪、塩分が少ない食品を選びましょう。繊維が豊富な全粒穀物、果物や野菜、豆類、低脂肪乳製品等も健康的な食品と言えます。
SMCの心臓検査の施設
SMCでは、循環器疾患の方に包括的で専門的なサービスを提供しています。ここでは、心臓関連の画像を、体内に器具を入れずに得る「非侵襲的イメージング技術」を利用した3つの検査方法をご紹介します。
冠動脈CT検査
冠動脈CT検査では、血液と酸素を心筋に運ぶ血管「冠状動脈」のカルシウム量を測定します。また、「アテローム斑」と呼ばれる動脈が硬化した状態の程度を確認することもできます。
心臓MRI検査
左記のCT検査とは異なり、心臓MRIはX線を使わないのが利点です。また、心臓発作後の心筋損傷の程度を特定する上で重要な役割を果たします。特に、心筋疾患、先天性心疾患、そして炎症性心疾患を診断する重要な方法ですが、全ての心臓病患者に適用できるわけではありません。
経食道心エコー図検査（TOE）
超音波で心臓の構造と心臓弁を画像化します。心臓に「穴」が開いた複雑な状態も、同検査で包括的に評価できます。喉への局所麻酔スプレーと鎮静を行なった上で、約30分で検査完了します。安全な検査で、合併症のリスクは1％以下と稀です。
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