銀座木村家や仏で経験を積み、当地では、マハティール元首相が経営する「The Loaf」、ジャヤグローサーのオーナー家との縁で「ボンジュールガーデン」「Baker’s Son」の経営やコンサルタントに関わってきた松原氏。当地において日本のパンの第一人者とも呼べる存在です。今年ららぽーとKLにジャヤグローサーがオープンするにあたり、新たなベーカリー「デイリーバター」の監修を担当。「ここ十数年で当地の方がパンに求める質の高まりを感じます」という同氏。今回新店舗を監修する中で、“日常に少しの贅沢を”と高級生食パン「MIYABI」を開発。蜂蜜を含む4種の甘味料に、仏産フレッシュクリームとバター等を合わせ、リッチな風味に拘ったそう。

後継者育成上いつもスタッフに伝えているのは「このパンの向こうにお客様の笑顔が見えるか」。顧客に美味しいと喜んでもらえることが何よりの喜びと話す同氏の言葉の一つ一つに、34年の確固たる経験が垣間見えます。