Hello Malaysia

golfcolさんこんにちは。ゴルフの調子はいかがでしょうか。常夏のマレーシ

好評連載ゴルフコラム一球一球心を込めて…
鈴木秀純
テンプラーパークCC所属プロKL日本人学校卒のPGAプロ

誰かの「お世話」をしながらゴルフしてみる

 皆さんこんにちは。ゴルフの調子はいかがでしょうか。常夏のマレーシアに来られたばかりの方は、ゴルフでの熱中症に注意しましょう。コマメな水分補給とハーフでシャツを着替えるなど工夫をしてみてください。さて今週は私がプロになる前の話です。以前姉妹誌パノーラでもお話したことがありますが、修行をしていた奈良県のグランデージ ゴルフ倶楽部では、プロになるまでは基本的にメンバーさんとの同伴プレーが禁止されていました。ただ月に1回のG.Followという研修会だけはそれが許されていました。 また有難いことに競技として賞金も用意されていました。ですので、プレーに気合も入ります。でも修行の身ですので、その日ご一緒する3人のメンバーさんのキャディ業務と いう「お世話」を一人でこなしながらプレーもしなければなりません。メンバーさん 3人分の状況判断、距離にクラブ選択、毎ショットいろいろなアドバイスが求められ、時に はレッスンもします。目配り気配りが必要です。メンバーさんの動きを見ながら「今この人はどうしたいのか」を観察し予測します。もちろんプレーの合間には世間話もします。その会話から「この人はどういう人なのか」を洞察し心の中を読み取ります。その研修会のほとんどのメンバーさんが関西の社長さんばかりでしたので、百戦錬磨のお商売の話なども聞けてとても勉強になりました。正直ラウンド中は自分の時間がありません。でも賞金も獲りたい。要領が悪いと自分のプレーが疎かになってしまうのですが、この研修会を経験したある時期から「忙しくて自分の時間が限られている方が良いプレーができる」ことに気づいたのです。「あれ?研修会で結構賞金獲れてるな。忙しすぎてマイナス な事を考える暇がないのがいいのかも」と。思い返すとこの修行経験が今の仕事の礎になっていると感じます。

環境の良いマレーシアでは多くの日本人の方々がゴルフをはじめられますね。でも最初は自分のことで精一杯になってしまう方も多いと思います。例えばキャディさんを付けずセルフ4人でプレーしたとしましょう。自分が他の3人の「お世話」をしながら自分のプレ ーもすることを想像してみてください。ホスト役として他の3人をもてなすのです。慣れないうちは、きっと自分のプレーどころではないでしょう。でも回数を重ねるごとに着実に要領がよくなるはずです。必ず自分のゴルファーとしてのキャパが大きくなっていきます。自分を含めた4人分の目配り気配りをすることでゴルフも磨かれていきます。その後キャ ディ付きで普通にプレーする機会があると、今まで気づかなかったことに気づくはずです。些細なことに気づき行動することができるようになるとゴルフも上達していくので しょうね。

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