Hello Malaysia

pradcol海外移住には夢がある一方で、現実的な課題として「お金」の不安がつきものです

マレーシア移住後の“お金の不安”をどう乗り越える?

実体験から学ぶ資産運用のヒント

 海外移住には夢がある一方で、現実的な課題として「お金」の不安がつきものです。特に日本とは制度や通貨も異なるマレーシアで、どのように資産を守り、育てていくかは、多くの在住日本人にとって重要なテーマでしょう。
 今回は、Fidelis Wealth Management Limited社のFA小原さんに、日本人が実際にマレーシアへ移住し、将来の資金不安をどのように解消したのか、一人の女性の事例を通じて、国際的な積立運用の実態やメリットをご紹介します。

マレーシア移住に伴う「お金の不安」の正体とは?

温暖な気候、物価の安さ、親日的な人々─。第二の人生を求めて多くの日本人がマレーシアに移住しています。しかし、実際に移ってから多くの方が直面するのが「将来の経済的不安」です。本稿では、実際の移住者の声をもとに、不安をどう乗り越えたかを紹介し、専門家からのアドバイスもお届けします。

マレーシア移住に伴う「お金の不安」の正体とは?
温暖な気候、物価の安さ、親日的な人々─。第二の人生を求めて多くの日本人がマレーシアに移住しています。しかし、実際に移ってから多くの方が直面するのが「将来の経済的不安」です。本稿では、実際の移住者の声をもとに、不安をどう乗り越えたかを紹介し、専門家からのアドバイスもお届けします。

仕事をきっかけに始まったクアラルンプール生活
今回お話を伺ったのは、2023年に大阪からクアラルンプールへ移住した40代のひまりさん(仮名)。勤務先の海外拠点があることから、念願の海外転勤が実現しました。「最初の住まい探しは大変でしたが、今ではプール付きの安心できるコンドでの生活に満足しています」と話します。

好きなときに静かなプールへ。リゾートのような日常が、ここでは当たり前の贅沢。

海外ならではの投資オプションを活用
ひまりさんが最終的に選んだのは、英国ベースで国際的にビジネスを展開する世界最大規模のオフショア投資保険会社が提供する積立型の投資プランでした。毎月の拠出が可能で、個人の資産形成目標に合わせて柔軟にカスタマイズできる点が大きな魅力です。「私はプランを米ドル建て(毎月US$500 x 15年積立:想定利回り3%/年)にしました。円安やマレーシア・リンギットの為替変動によるリスクを抑えられると思ったからです」と、ひまりさん。国際通貨での運用は、為替の影響を分散するうえでも有効な手段です。また、日本の金融商品に比べて、こうした海外の積立プランは設計の自由度が高く、投資先も広範囲に分散されています。海外在住者だからこそ活用できる、こうした国際分散型の仕組みは、将来に備えるうえで非常に理にかなった選択肢だといえるでしょう。

マレーシア移住に伴う「お金の不安」の正体とは?

一方で、こうした海外積立プランに参加する前に、次の4つのリスクについて理解しておくことが大切です。

❶ 長期契約・中途解約リスク
こうしたプランは10~15年の継続を前提としており、途中解約や支払い停止を行うと、ボーナスや利息が減額される可能性があります。万一継続が難しい場合は、支払い休止やスケジュール調整などの手段がありますので早めにご相談ください。

❷ 投資・運用リスク
長期のプランでは、積み立てた資金がファンド等に投資されるため、市場の変動によって資産価値が上下します。景気後退や金融危機などの影響で、一時的に資産が減少する可能性もありますが、長期の資産形成を目的とした「買い持ち」戦略と、複数のファンドへの分散投資によって、こうしたリスクは抑えられるよう設計されています。長期視点で運用を続けることで、リスクを乗り越えながら資産を成長させることが期待できます。

❸ 為替リスク
米ドル建てで運用されるため、償還時に円に換える際の為替レートによって受取額が大きく変わります。円安時はプラスになりますが、円高時には収益が目減りすることもあるため、換金タイミングの見極めが重要です。

❹ 税務リスク
日本で解約返戻金を受け取る際には、原則として税務申告が必要です。申告を怠ると罰則の対象となる可能性があるため、事前に必要な手続きを確認し、適切に対応することが重要です。

為替リスクや手数料、商品の信頼性を確認し、自分の目的に合った投資判断を。

移住後も安心の「ポータビリティ」
国際系の金融機関が提供するオフショア投資は、居住地が変わっても契約を継続できるのが特長です。「いつか帰国するかもしれないからこそ、どこにいても使えるのは安心」とひまりさん。海外生活では、この“ポータビリティ(可搬性)”が大きな安心材料になります。

不安を安心に変えるには?
マレーシア生活は魅力的でも、将来のお金の不安を放置すれば安心は得られません。大切なのは、「海外在住者だからこそ使える選択肢」を知り、早めに動くこと。日本では手に入らない商品も、今のあなたなら活用可能です。不安を“見える化”し、信頼できるパートナーと対策を進める─それが移住成功への近道です。

[特別寄稿]
Fidelis Wealth Management Limited
共同代表 小原さん
info@fidelis-international.com
https://www.fideliswealthmanagement.net/