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孔子、四十九日のレシピ、病めるときも、仮面海峡、東京箱庭鉄道、SOKKI!

乱読のかけら (2024年9月​)

孔子
井上靖

新潮文庫(2004年3月25日発行)
井上靖は私の高校時代1番好きだった小説家でしたが、生意気な当時の文学少年の高校生仲間では、井上靖が好きだというと馬鹿にされるので、隠れて読んでいました。今、井上靖の最後の小説を読んで、馬鹿にされた理由が少し分かりました。孔子理解が常識的かつ正統派のためでした。

四十九日のレシピ

伊吹有喜
ポプラ文庫(2011年11月5日発行・初版)
「四十九日」は四十九日の法要の時に、参列者に振る舞う食事のレシピのことでした。波乱万丈、荒唐無稽のストーリー展開ではなく、なんとなく誰にでもあるような、しかしちょっと不幸度合いが大きい感じの家族の物語で、感動はしませんでしたが、読んでいて嫌な感じはしませんでした。

病めるときも

三浦綾子
角川文庫(2012年5月25日発行)
三浦綾子の小説は普通に面白いと再認識しました。彼女はクリスチャン作家なので、彼女の本の読書会を主催している牧師とも知り合いですが、この本に出てくるような女性たちの生き方をいわゆる真面目な牧師がどうやって真面目なクリスチャンに語っていくのかに興味を持ちました。

仮面海峡
深田祐介

文春文庫(1994年7月10日発行・初版)
1980年代のアジアでの日本人のビジネスマンの苦労の歴史が書かれています。私も若い頃に少し垣間見た世界です。それに比べると今のアジアのビジネスは実に平和だと思います。しかしアジア人だけが悪ではなく、日本人も悪に加担していることもあるのは昔も今も同じと思います。

東京箱庭鉄道
原宏一

祥伝社文庫(2011年10月20日発行・初版)
これは面白い小説です。原宏一は井上ひさしの再来だと確信しました。時代風刺をし、悪い奴を笑い飛ばすところが痛快です。こんな荒唐無稽、でもあったら面白いだろうと思える話をもっと読みたいと思いました。この著者には東京都知事がらみの小説を書いて欲しいと思っています。

SOKKI!
秦建日子

講談社文庫(2009年5月11日発行・初版)
私よりちょっと年下の人が主人公の小説です。自分の大学時代と重なっていて、懐かしい思いで読みました。あの頃はスマホもメールもなく、私の下宿には自分用の電話もありませんでした。その頃は、固定電話が便利な通信手段だったことを思い出します。のんびりしたいい時代でした。

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