Hello Malaysia

城をとる話、田中角栄の超人材育成術、かつどん協議会、人生を変える『大人』のアジアひとり旅、本朝金瓶梅・お伊勢篇、センセイの鞄

乱読のかけら (2024年7月​)

城をとる話

司馬遼太郎

光文社文庫(2005年9月20日発行)
石原裕次郎のために司馬遼太郎が書き、映画化された小説です。ぜひ映画を見てみたいと思いますが、夜の闇のシーンが多いので、映画としては見にくいように思います。ストーリーは荒唐無稽なところもあっておもしろいのですが、結末が史実に制約されてしまっているのが残念です。

田中角栄の超人材育成術

小林吉弥

講談社+α文庫(2005年10月4日発行)
内容はタイトルとは違い、昭和の後半と平成の前半の政治家の人物評です。その中でも田中角栄については多くの紙数が割かれていて、著者が田中角栄に心酔していたことがよくわかります。もし田中角栄が本当にこの本に書かれたような人なら、日本を代表する聖人ではないでしょうか。

かつどん協議会

原宏一

集英社文庫(2009年1月25日発行・初版)
30年前の日本を風刺した3つの短編集です。この著者は井上ひさしの再来ではないかと思いました。「かつどん協議会」「くじびき翁」「謝罪士」どれも、時代の常識に疑問を投げかけ、奇想天外な解決方法を提示しているのが、当時の日本を外から眺めていた私にはとてもおもしろいです。

人生を変える『大人』のアジアひとり旅

荒木左地男

双葉文庫(2014年11月16日発行・初版)
私自身20代の後半にバックパックでアジアを旅行しました。特に1988年に中国を1人で2ヶ月間旅行した時には、この本に書かれているように、多くの旅人たちとの出会いがありました。今の私にはこういう旅は無理ですが、30代、40代の人はぜひチャレンジして欲しいです。

本朝金瓶梅・お伊勢篇

林真理子

文春文庫(2010年7月10日発行・初版)
はっきり言ってこの本はポルノ小説です。でも林真理子が書くと読み応えのある文学になってしまうのが不思議です。江戸時代の金持ちのプレイボーイと妾たちの心の駆け引きが絶妙に描かれていて、セックスという視点からの人間や生活の描き方の点で、最高の小説だと思いました。

センセイの鞄

川上弘美

文春文庫(2004年9月10日発行・初版)
谷崎潤一郎賞を受賞した名作とのことですが、あまり視聴率の上がらないテレビドラマのシナリオのようでした。というのは映像にすると、おばさんとおじいさんが主人公なので、味は出せても、美男美女の恋愛、美女に恋する醜男あるいはその逆ではないので、つまらないと思います。

翻訳&通訳なら桜コンサルタント社にお任せ!
Tel: +603-5638 3001
info@sakura.net.my
http://www.sakura.net.my