犯人のいない殺人の夜、日本詣で、おやじがき、英語の発音と綴り、カール・バルト入門、1日1分見るだけで目がよくなる28のすごい写真
乱読のかけら (2024年5月)
犯人のいない殺人の夜
東野圭吾
光文社文庫(2010年1月15日発行)
短編小説集ですが、どれも面白いし、読者の推理をきちんと裏切ってくれる展開で、読みがいがあります。設定が奇想天外、荒唐無稽というわけではないのに、短編でもちゃんとミステリーになっているのが、天才・東野圭吾の所以と思います。7編の中では表題作が1番面白かったです。
日本詣で
嵐山光三郎
集英社文庫(2005年9月25日発行・初版)
各県と東京23区ごとに書かれたエッセイというか紀行文はそれぞれに味があり、昔の日本を懐かしむことができます。私もいつか、各地を旅して、いろいろな人や物と出会ってみたいものだと思いました。多くの人がSNSで旅情報を発信している今とは違った古き良き時代の1冊です。
おやじがき
内藤句子
講談社文庫(2012年2月15日発行・初版)
よくもここまでオヤジを観察し、特徴を掴んだ絵を描き、かつ文章で説明したものだと感心しました。悪意は感じられませんが、著者の趣味の悪さを感じます。おならの匂いを嗅いだり、ゴミを漁るのが趣味、臭くて汚いトイレのレポートをSNSに載せる人と同じ系統の人だと思います。
英語の発音と綴り
大名力
中公新書(2023年10月25日発行・初版)
去年11月の一時帰国の時に、私の興味ドンピシャのタイトルに惹かれて買ったのですが、内容があまりにも具体的すぎて、読んでいてうんざりしてしまいました。どうにか、最後まで読み通しましたが、「英語の発音と綴りに関する知識が増大したとは感じられない」が読後感でした。
カール・バルト入門
上田光正
日本キリスト教団出版局(2023年7月24日発行・初版)
これほどわかりやすくカール・バルトの神学を語った本はありません。カール・バルトを理解するにはこの1冊で十分とは言えませんが、入門としては素晴らしいと思います。40年間、カール・バルトの神学を追いかけてきて、初めて、日本人の専門家に出会ったように思いました。
1日1分見るだけで目がよくなる28のすごい写真
林田康隆
アスコム(2017年5月17日発行)
この本の写真を見ても目はよくなりませんでした。歳をとりすぎているのかもしれません。ぜひ若い人は試してみてください。でも老眼にも効くとの謳い文句なので、高齢の人でも効果がある可能性もあります。眼科の専門の先生が書いた本なので、まんざら嘘ではないと思います。
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