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新約聖書はなぜギリシア語で書かれたか、聖書がわかれば世界が見える、「中流危機」NHKスペシャル、君は、こんなワクワクす

乱読のかけら (2024年2月​)

新約聖書はなぜギリシア語で書かれたか

加藤隆

大修館書店(2009年9月1日発行)
新約聖書がギリシア語で書かれた理由は、この本全体の10分の1くらいのスペースにしか書かれておらず、マルコによる福音書の説明とその存在に意義についての議論が中心になっていました。しかしこのような原典研究はクリスチャンの信仰を失わせる危険性があるように思いました。

聖書がわかれば世界が見える

池上彰

SB新書(2023年2月7日発行発行)
この本は聖書の内容によって、現代社会の事象を解説する本だと思って買ったのですが、実は聖書とキリスト教史の入門書で、それもノンクリスチャンの著者が教科書的な解説を繰り返しているだけなので、40年以上クリスチャンをやっている私には何も得ることのできない本でした。

「中流危機」NHKスペシャル

取材班

講談社現代新書(2023年10月18日発行)
日本の現代の悲惨な状況を数字を用いて説明しています。この本を読めば、日本の現実と将来に絶望するしかありません。最後に処方箋として外国の事例が紹介されていますが、それが日本で適用できるかと考えると、おそらく無理で、取ってつけたような将来展望になっています。

君は、こんなワクワクする世界を見ずに死ねるか!?

田村耕太郎

朝日文庫(2023年11月30日発行・初版)
著者の自慢本でした。こういう風に生きられる人はほとんどいないし、あまりにも特殊で例外的なことばかりで、多くの若者が著者の提案を選択したくても、できないと思います。それよりもワクワクする世界を特別なことをやらずに見られる生き方を指南して欲しかったです。

裁判官の爆笑お言葉集

長嶺超輝

GS幻冬舎新書(2023年5月20日発行)
日本の裁判官の発言で「爆笑」するようなものが集まられているとのタイトルですが、「爆笑」できるような事例はほぼゼロでした。だいたい裁判官が「爆笑」を誘うようなことを法廷で発言するはずもなく、この本には「お涙ちょうだい」発言が多く、タイトルを変えるべきと思います。

女帝 小池百合子

石井妙子

文春文庫(2023年11月20日発行・初版)
この著者の正義感はすごい、といいましょうか、どこまでも小池百合子が憎い、と言うことなのでしょうか、よくここまで暴いたなあ、と思いました。仮にこの本で書かれたことが全て真実でも、それが多くの人には影響がないので、小池批判で飯を食うのはこれくらいにすべきと思います。

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