Hello Malaysia

pradcol骨密度は、女性の場合20〜30代でピークに達し、更年期から低下

患者の80%以上が女性といわれる症状についてしっかり理解し、対策を。

40歳以上女性
骨粗鬆症のリスクを
予防しましょう

40歳以上女性
骨粗鬆症のリスクを予防しましょう

骨密度は、女性の場合20〜30代でピークに達し、更年期から低下していくそう。骨は一度できあがってしまうと、その後変化がないように思いがちですが、 劣化した骨はメンテナンスされ、新しい骨に生まれ変わるのです。健康な骨は、「骨の吸収(骨を壊す働き)」と「骨の形成(骨を作る働き」)のバランスがとれていますが、「骨粗鬆症」の骨の場合、骨の吸収が骨の形成を上回り、骨がスカスカになって脆くなります。40歳以上の女性に多いと言われる骨粗鬆症についてより深く理解し、予防するため、四十路の編集ようこが、当地初の整形外科専門病院「ALTY整形外科病院」のマーク医師にお話を伺いました。

整形外科医
マーク・チョン医師

当院でしたら、全ての整形外科関連の治療を1カ所で受けることが出来ます。日本語の通訳サービスも無料でご利用いただけます。ご予約やお問合せは、ICM認定医療通訳士の「桝谷三華(ますたにみか)」まで、メール(jc@hsc.com.my)、または、お電話(+603-2787-0515)にて、直接ご連絡ください。

Q1 女性はなぜ骨粗鬆症になりやすいの?

更年期は、女性の誰しもが経験する自然な生物学的プロセスで、40〜50代で閉経を迎えます。更年期のプロセスは段階的に起こり、ホルモンの著しい変化や、ほてり、気分のむらやイラつき、睡眠不足など、独特の症状を引き起こします。更年期障害には、閉経を示す3段階があり、最終段階では、エストロゲンとプロゲステロンのレベルが低下し始めます。エストロゲンの欠乏は骨密度に影響を与え、骨粗鬆症を引き起こしかねません。閉経から最初の5~7年で、女性は骨密度を20%程度失うリスクが高くなり、骨粗鬆症になりやすくなります。エストロゲンの量の低下だけが骨粗鬆症の主な原因でないことにも注意が必要です。

Q2 マレーシアでの骨粗鬆症の有病率は?

残念なことに、マレーシアでは骨粗鬆症が依然として過小診断され、十分に治療されておらず、当地の有病率を把握することが難しいというのが現状です。マレーシアの「Bone Health Alliance (BHAM)」は、当地の女性の77%が未診断の「閉経後骨粗鬆症」を患っていると示唆しています。原因は必ずしも明確ではないものの、同研究員は、更年期障害と骨粗鬆症に特定の関係があることを発見したそうです。

Q3 骨粗鬆症の兆候で気をつけるべきことは?

骨の強度を維持する上で、重要な役割を果たしている女性ホルモン・エストロゲンの分泌量が最も高い25~30歳頃は、女性の性成熟期であり、女性の骨量がピークに達する時期でもあります。50歳頃に閉経すると、エストロゲンの量が低下し、骨量が減少します。閉経前の骨量が理想的な量より少ない場合、骨粗鬆症になる可能性があります。明確な症状はないため、多くの人は自身が骨折するまで自分が骨粗鬆症にかかっていることに気づきませんが、女性が気を付けるべき点は、次の4点です。

● 骨の脆さに関連した骨折 ● 身長が低くなる ● 歯茎の減り ● 腰の痛み

継続的な骨のケアと定期的な治療で骨粗鬆症の治療を行うことは、将来の深刻な健康問題を防ぐためにとても重要です。ちなみにALTYでは、「骨粗鬆症検診(RM399)」を提供しており、合併症の防止や将来の骨折リスクの診察を行うための初期評価を可能にします。

Q4 閉経後の骨粗鬆症を予防するための方法は?

日常生活に取り入れることができる予防的習慣はいくつかあり、これらを早い段階から取り入れることで、骨粗鬆症の影響を軽減するのに役立ちます。ここでは、骨粗鬆症の予防法を4つご紹介します。

❶ サプリで骨の健康を高める
健康な骨の維持に不可欠な「ビタミンD」のサプリは、1日あたり少なくとも1,000mg必要で、体がカルシウムを吸収するのを助けてくれます。閉経後の女性には1日あたり1,200mgを推奨しています。カルシウム同様に、ビタミンDを適切に摂取すると、骨粗鬆症のリスクを減らすことができます。また、牛乳、鮭、オレンジジュース、ヨーグルト、シリアルは、ビタミンDが豊富ですので、日々の食事に積極的に取り入れたいですね。

❷ タンパク質とビタミンKに着目する
骨の健康を維持する上で、「タンパク質」と「ビタミンK」を十分に摂取することも大切です。特に、緑黄色野菜に多く含まれるビタミンKは骨密度を高め、股関節の骨折を減らすのに役立ちます。

❸ 強度の高い運動と筋トレを行う
骨密度を維持には、強度の高い運動と、筋力強化のための運動の両方を取り入れる必要があります。お勧めの運動例としては、筋トレ、ウォーキングやジョギング、縄跳びなどがあります。 これらを行うことにより、骨の強度が増し、密度の高い骨の細胞を作る助けとなります。

❹ 不健康な習慣を避ける
慢性的で大量なアルコール摂取は、骨粗鬆症リスクの上昇に関連するため、酒類の消費量は適度に保ちましょう。また、喫煙も骨を作る細胞の産生を遅らせるので、留意したいものです。

「沈黙の病気」と呼ばれる骨粗鬆症。40代を迎えた私にとって、他人事ではなくなってきました。症例の報告や検査数が少ないために、治療が不十分なままとなっている方が多い同症状の予防には、定期的な骨粗鬆症検診と早期発見が欠かせないことが分かりました。充実したマレーシア生活を送る上で、健康の維持は必要不可欠。女性読者の皆様も、ALTYで「骨粗鬆症検診」を受けませんか。

編集ようこ

ALTY Hospital
Level 5, Menara ALTY, 187 Jalan Ampang, 50450 KL.
Tel: +603-2787 0500
www.altyortho.com
診療時間: 月〜金 8:30am-5:30pm、土 8.30am-1.00pm