女ぎらい、空海の思想について、リタとマッサン、上海、容疑者Xの献身、中庭の出来事
乱読のかけら (2023年1月)
女ぎらい
上野千鶴子
朝日文庫(2018年10月30日発行・初版)
社会構造を男女関係から分析したすばらしい社会学の書です。読んでいて、いちいち納得しましたし、そのような社会にいるほとんどの人が幸福ではないということもよく理解しました。しかし書き方に品がないというか、こういう先生からは習いたくないと思いました。
空海の思想について
梅原猛
講談社学術文庫(1996年10月22日発行)
日本の仏教について、ほとんど知らないので、少し勉強しようと思い、読んでみました。最初はすらすらと読めたのですが、途中から何が書いてあるのかよく分からなくなり、苦労しながら、読み進めました。空海の教えはきっともっと分かりやすかったのだと思います。
リタとマッサン
植松三十里
集英社文庫(2014年10月21日発行)
NHKの朝の連続ドラマの「マッサン」のスコットランドの部分を拡大し、その他を端折った本です。マッサンが当時の日本人の中で、傑出した人物であったことがよく分かりますが、ウイスキー作りの細部が描かれていないので、酒飲みとしては足りない気がしました。
上海
佐伯泰英
講談社文庫(2008年4月15日発行・初版)
幕末の上海を舞台にした時代小説です。当時の政治的な背景だけでなく、上海のホテルや日本企業の事務所、イギリス租界、中国人街、航海に使った船についての鮮明な描写によって、激動期の上海がいかにいい意味でも悪い意味でも魅力的な都市だったかがよく分かります。
容疑者Xの献身
東野圭吾
文春文庫(2008年9月5日発行)
ガリレオ先生の親友の数学者が、隣の部屋に住む、愛する女性の殺人をかばう為に、緻密で冷酷な行動を起こしていくミステリーです。犯人が誰かを探していく展開ではなく、警察が真相解明をしていく過程が書かれた、通常とは視点が違っている展開の小説です。
中庭の出来事
恩田陸
新潮文庫(2009年8月1日発行・初版)
この本を読んで完全に恩田陸のファンになりました。劇中劇が戯曲の形式で書かれているのも新鮮で、劇なのか、劇中劇なのか、読んでいて混乱してくるのもまた楽しく、最後まで気を抜かずに読んでしまいました。ぜひこんな中庭のあるホテルで食事をしてみたいです。
翻訳&通訳なら桜コンサルタント社にお任せ!
Tel: +603-5638 3001
info@sakura.net.my
http://www.sakura.net.my
