Hello Malaysia

pradcolマレーシアのスーパーにズラリと並ぶ野菜の中には、「これ見たこ

LOCAL VEGETABLE

日本ではなかなかお目にかかれない!

当地のスーパーで見かけるローカル野菜に挑戦してみました

マレーシアのスーパーにズラリと並ぶ野菜の中には、「これ見たことないかも」という日本では珍しいものもありますよね。食べてみたいけど、どう食べたらいいんだろ…という皆さまの疑問に応えるべく、今回パノーラは、ジャヤグローサーの取材協力の元、地元スーパーで見かけた野菜を調理してみました。

取材協力:Jaya Grocer, The Starling Mall
Tel: +603-7662 5428

Bayam Merah RM3.30/1パック

赤みがかった色味が印象的なこちらは、「アマランサス」や「レッド・スピナッチ」とも呼ばれる、ペルー原産の野菜。日本では、沖縄などで栽培されています。ビタミンAはほうれん草の約7倍、カルシウムは一般的な野菜の約5倍含まれている他、ポリフェノールも豊富ということで、欧米ではスーパーフードとして親しまれています。ビタミンAは脂溶性ビタミンなので、油で炒めると栄養を吸収しやすいですよ。

アマランサスの爽やかクミン炒め
オリーブ油とクミン小さじ1をフライパンに入れ、弱火で香りを出してから、洗ったアマランサスを炒め、塩胡椒で味付けします。

火を通したら、ほうれん草の味をより濃厚にしたようなお味になりました。ごま油炒めや、餃子のタネに加えるのも美味です。

本誌営業 ミカ

Green Dragon Vegetable RM4.50/1パック

マレーシア生まれのこちらは、中華料理店では「青龍菜」の名前でメニューに載っていることが多い、数年前から出始めたニューフェイス。ニラと葱を掛け合わせた野菜で、葉の幅はニラの約1.5〜2倍。シャキシャキした食感と、ニラほど強くない味わいが特徴です。根っこが切られた形で売られていますが、これは、6週間育てた上で半分を切り、残った下半分に日除けをして育てるからなのだそうです。炒め物として調理されることが多いですよ。

ニンニクが好相性!青龍菜のふんわり卵炒め
卵は油を熱したフライパンで7割ほど火を入れ、ふんわり仕上げて取り出し、同じフライパンに油、ニンニク、青龍菜とお好みのきのこを少々入れて炒め、卵も戻し入れます。塩胡椒で調味して完成。

ニラよりも長持ちするので、一人暮らしの方にもお勧め。水を1cmほど入れたコップに青龍菜を入れ、ビニール袋をかぶせるか、ラップを巻いておくと、1週間以上持ちます。

本誌編集 ようこ

Baby Sweet Potato Leaf RM2.50/1パック

日本ではその独特のえぐみから敬遠されがちな「さつま芋の葉」ですが、東南アジアや韓国では日常的に食されている野菜です。“さつま芋”の葉と言うことで食物繊維も多く、鉄分も豊富、さらにビタミンCもたっぷりと聞けば、食べない訳にはいかないでしょう!サッと湯がいておひたしにしてみたところ、苦味がまだ少し気になったので、麺つゆとマヨネーズで和えてみたら、コレがヒット。程よい苦味で、お酒のアテにも合う味になりましたよ。

さつま芋の葉の麺つゆマヨ和え
さつま芋の葉をさっと茹でて水気を絞り、麺つゆとマヨネーズで和えて、鰹節を添えたら出来上がり。

マヨネーズの効果で全体がまろやかに仕上がり、お子さまでも食べやすい味わいに昇華!

Silk Gourd RM4.04/512g

10本の角がついたその見た目から、日本では「トカドヘチマ(十角糸瓜)」と呼ばれるこの野菜。ウリ科の仲間でカロリーが低く、食物繊維やビタミン、ミネラルが豊富な食材です。固い皮に包まれ、何だかちょっとイカつい印象で、「ゴーヤみたいに苦いかも」と思いきや、苦さもクセもない味わいで、いい意味で拍子抜けしてしまいました(笑)。これなら、料理の活用の幅も広いですね。

ごま油香る!トカドヘチマ炒め
トカドヘチマは、ピーラーで皮を取り除いたら半分に切り、中のワタをスプーンで取り出します。1cmくらいの幅に切り、ごま油で炒めたら、醤油小さじ1と鶏がらスープの素少々で味付けします。

これまで何となく手を出せずにいましたが、シャキシャキ食感がクセになる、活用範囲の広い野菜であることが判明。カレーに入れても美味しそうですね。

Laksa Leaf RM0.80/1パック

当地のカレーラクサに欠かせないハーブ「ラクサリーフ」。独特の香りと苦味は、「爽やかなどくだみ」というイメージです。「ベトナムミント」とも呼ばれており、ベトナムでは「フォー」のお供として、またタイでは、辛い挽肉のサラダ「ラープ」に使われているハーブです。タイサラダからインスピレーションを受けて今回試してみたのが、普段食べているサラダへのトッピング。苦味のパンチが、頂くほどに心地よい味わいです。

ちょい足しが決めて!ガーデンサラダのラクサリーフ添え
普段のサラダの仕上げに、刻んだラクサリーフを少量添えるだけの簡単レシピ。ラクサリーフは、ミントのような爽やかさがありながらも、苦味が前面に出ているので、少量加えるだけで充分。この一手間で、一気にアジア風サラダになり、後引く美味しさに仕上がります。

カレーラクサに倣って、日本のカレーうどんに入れるとそれ程苦味が気にならなくなりました。市販のカップ麺などで気軽にお試しを。

Daun Pandan RM1.30/1パック
Lemon Grass RM2.70/5本

パンダンリーフは、その甘い香りから「東洋のバニラ」と呼ばれています。そのまま食べるのではなく、お菓子やナシレマのご飯の香り付けに使われるハーブの一種です。香りをよく出すには、葉を縦に数カ所割いてから、掌サイズに結んで使うのがポイント。こちらも日本では手に入りにくい、レモングラスと一緒に煮出すと、タイレストランでよく見かける「パンダン・レモングラスジュース」が即完成ですよ。ちなみに、ジャヤグローサーで販売されているパンダンリーフのパッケージにある「Dawn」とは、マレー語で「葉っぱ」の意味です。

消化にもGood!パンダン・レモングラスジュース
パンダンリーフ2〜3枚は、縦に数カ所割いて結んでおき、レモングラス2〜3本は、茎の部分を包丁の腹で軽く潰して香りが出やすくします。沸騰したお湯に、パンダンリーフとレモングラスを入れ、弱火で10分ほど煮出したら完成です。

このパンダン・レモングラスジュースは、消化を助ける働きがあるそう。好みで砂糖や蜂蜜、生姜を入れても美味なので、お試しを!