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golfcolゴルフのレッスンをしていますと、要領の悪い方にお会いすること

好評連載ゴルフコラム一球一球心を込めて…
鈴木秀純
テンプラーパークCC所属プロKL日本人学校卒のPGAプロ

要領が悪い第一子

ゴルフのレッスンをしていますと、要領の悪い方にお会いすることがあります。そのほとんどの方は第一子のようです。ゴルフというスポーツは性格や人柄が全て表に出てきます。隠すことはできません。全て自分で責任を負わなければ上達しないので、目配り気配りをしながらいろんなことに気づかなくてはいけません。でも第一子の方は子供の頃から大切の育てられ、おじいちゃんやおばあちゃんなど周りの大人達が色々世話をやいてくれてきたため、結構ぼんやり、うっかりしています。そんな私も第一子でぼんやりうっかり要領が悪いタイプでした。。。ただ私の場合は幸いにも高校生の頃から寮生活を始め、大学でも体育会野球部の寮生活をしたため、厳しい団体生活のお陰で要領がよくなっていきました。特に大学の野球部の寮では、当時日本一だったPL学園出身の先輩方がPL学園野球部研志寮のあの有名な流儀を大学でも引き継いでいましたので、1、2回生は要領がよくならざるをえない環境でした。朝6時に目覚まし時計を使わず同部屋の先輩を起こさずに起床しグランド整備に行かなければならりません。6時になった瞬間の「カチッ」という音だけで起きるのです。先輩の洗濯物はピンピンの綺麗な状態で着る順番に畳んで次の日の練習前までにお返しし、もしグランドの黒土で汚れていたらお風呂でしっかり擦って白く戻す。グランド整備は丁寧に誰が見ても気持ちの良い状態に。キャッチャー道具磨き、バットの並べ方、ボール磨きなどちょっとの隙も見せてはいけません。当時はまだ携帯電話が普及していませんでしたので、寮の電話の受け応えの仕方にも厳しく、もし先輩が留守の場合は時間、相手のお名前、ご要件を的確に聞いて伝言する。野球選手である前に一人の社会人として通用するかどうかが大切な環境でした。また、今、先輩方がどうして欲しいのかを洞察する観察力や分析力も必要でした。特に礼儀、言葉使い、「陰」=陰口を言う、「顔」=不満を顔に出す、「感無し」=感覚が鈍感というようなことは許されない24時間気が抜けない環境でした。もし行き届いていなければ、厳しいご指導が入ります。こんな環境は今はもう無いのかもしれませんが、今となっては良い思い出です。要領の悪い第一子のお子さんをお持ちのお父さんお母さんには、寮生活や団体活動がオススメです。もちろんゴルフというスポーツも一組最大4名でプレーしますので、その人の要領を磨くにはとても良い訓練になるとも思います。子供から大人まで、自分は要領が悪いなと感じる方、きっとゴルフはいいですよ。

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