人間は時間があると「要らんことをして」しまいます。ゴルフでセットアップしてからなかなか打たない人いますね。時間をかけ過ぎるとミスの確率が上がります。マイナス思考になって心配ごとが脳を支配し筋肉も固まってしまいます。「要らんことする」からです。私が会社員を辞めてプロになる前お世話になった師匠の島田幸作先生の教育方法がとても良かったのでご紹介します。月に1回1ラウンドだけゴルフ場のメンバーさん3名と当時の私のようなプロの卵1名の合計4名が一緒にラウンドできる研修会が開催されていました。1位〜3位まで賞金がかかっているので私もプレーはちゃんとするのですが、メンバーさん3名のキャディも兼務する通称ラウンドキャディをしながら、ややもすれば自分のプレーがボロボロになってしまいそうなぐらい忙しい18ホールになります。距離に応じたクラブを運んで、距離や打ち方のアドバイスをして、目土をして、ボールを拭いて、クラブを洗ってバッグに戻す。これを毎ホール繰り返しながら自分のプレーもしますし楽しく会話もします。でもその忙しい中限られた時間で自分のプレーをしている内に「要らんことをしなくなってくる」のです。やろうと思えばできることに集中し、構えたらサッと打つ。気づくと不思議とスコアーも良くなっていくという「要らんことをしない」教育です。私はこの研修会のお陰でプロになれたと思っています。アマチュアの方々も初心者や上手じゃない方々と一緒にプレーする機会もあると思います。そんな時にボールを探してあげたり、バンカーをならしてあげたり、クラブを運んで上げたりとラウンドキャディをしてみてください。自分の時間をそんな誰かの為に使って忙しいゴルフを経験してみると「要らんことをしなくなる」と思います。何か気づくことがあるはずです。上手な人が初心者の人を待っている間にお世話をしてみる。ゴルフも日常生活もちょっと忙しいくらいが丁度いいのかも。人のために時間使ってちょっと忙しい日常生活の中で自分のこともちゃんとやるのがきっといいのでしょうね。