「私、褒められて伸びるタイプなんです」、「僕は、褒められるとすぐ調子に乗りすぎちゃってダメになることがよくありますので、叱られた方がいいです」。生徒さん達とレッスン中に会話をしているとこんなお話を聞くことがあります。私のこれまでのゴルフレッスンの経験ですと、褒められたい人なのか叱られたい人なのか、指導者がどちらのタイプかを見極める必要があるなと感じています。褒められたい人に厳しい言葉で指導をしても脳が反応しないので、ゴルフのパフォーマンスも上がりませんし、そもそもモチベーションがどんどん落ちてしまいます。また、叱られたい人に褒める言葉を投げかけると、こそばくなったりふわふわして調子に乗りすぎて失敗が増えたりします。難しいのは生徒さんご本人が「褒められたい」と思っているのに、厳しい言葉で指導した方がパフォーマンスが上がるタイプ。こんな生徒さんにはまず褒めてからすかさず叱る言葉を言うようにしています。ただ頭ごなしに叱っても効果が出ないのは面白いところですね。そして、褒める場合でも叱る場合でも結果ではなくプロセスに対して言葉をかけることが大事なのではないかと感じます。皆さん性格、育ってきた環境や時代、年齢、性別がほんと老若男女ですので、「褒められたい人」か「叱られたい人」をちゃんと見極める必要があるのだと思っています。