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「アフターコロナに備える、自分にあった投資を賢く選ぶには

第3回「自分にあった投資を賢く選ぶには」

「アフターコロナに備える、自分にあった投資を賢く選ぶには」

コロナ禍の中、投資に関して皆様から日々様々な問合せをいただきます。
例えば、
-金の価格が連日高値を更新しているから、投資するなら今ですか?
-都心のタワーマンションの価格が大幅に下落。これからの不動産投資はどうなりますか?
-米国株のインデックス投資が一番いいと聞いていますが、本当に儲かりますか?
-「高配当投資」というのが安全で確実な投資法だと勧められましたが、私にもできますか?
などなど、あります。
では、たくさんある投資商品や投資方法の中で、自分にとって何が一番適切なのかを知るために、
先ずは以下の質問について考えていただきたいと思います。

1. 投資目的は何ですか?
 A 手元資金を出来るだけ増やしたい。
 B 経済危機や、インフレ、通貨リスクなどから資産を守り、その価値を保全したい。
 C 安定した不労収入を得たい。
2. 投資期間はどのぐらいを想定していますか?
 A 10年以下
 B 10年~20年
 C 20年以上

投資目的と期間がハッキリとしたら、投資商品や投資方法の持つ性質と特徴を分析し、自分の投資ゴールを実現できるかを検証します。冒頭の金の投資についての問い合わせを例に、以下のような考察ができます。

現状:コロナ禍に、金価格が連日のように史上最高値を更新し、直近はすでに2,000ドルの大台も上回っています!

金投資のメリット:
①埋蔵量には限りがあり、無価値にはならない。
②世界で価値が共通。
③世界情勢の変化に強く、経済危機や紛争などが起こっても安全資産として価値が上がることが多い。
金投資のデメリット:
①預貯金や株式と違い、利息や配当を生まない。
②景気が上昇する場面で、安全資産から資金が流出し、価格が下がる傾向がある。

過去の価格推移:過去10年 金&銀の価格 VS. 株価(米国)チャート

上記の情報から、「金は守りの投資」ということが分かります。長期に渡っても価値が大きく下がることがなく、緩やかに上昇しています。過去10年で約1.5倍、30年で約5倍になっています。

一方、同期間にアメリカの株式に投資していれば、資産価値が10年で4倍、30年で約20倍以上になる可能性があります(配当金も全て再投資/税金は考慮しない)。もし、配当を無視し、単純に株価のみで見た場合、S&P500(アメリカの大手500社の株価指数)は、過去10年で約3倍までに上昇、30年で約10倍までに上昇しています。

ここでは、金の投資がいいのか、株式投資がいいのかという議論をする必要がありません。不動産や、仮想通貨など、全ての投資に言えますが、自分の目的や投資期間、リスク許容度などに適した投資を選ぶことが大切です。もちろん、異なる性質を持つ投資商品をバランスよく組み合わせることによって、リスクヘッジしながら、資産の保全且つ成長を図ることもできます。

今回は、その他の問い合わせ、そして、アフターコロナのお勧めの投資商品についての内容は割愛しなければなりませんが、是非、お気軽に直接お問い合わせください。経済面の豊かさは、人生により多くの選択肢を与えます。微力ながらも、貴方の人生の選択肢を広げるお手伝いが少しでも出来れば幸いです。

米倉博未
Senior Financial Consultant
英国CII&マレーシアMII所属メンバー・
マレーシア金融庁認定

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