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今週は「毒」を持つことの効用についてお話します。大企業の創業

毒を持つ

今週は「毒」を持つことの効用についてお話します。大企業の創業者や成功者は、他人が真似のできないような個性や考え方を持っている人が多いと思います。見るからに毒を持っている人も多いですし、異端児と言われている人も多いですね。「毒」というのはイコール強烈な個性なのですが、たとえそれが不快な個性であっても、やっぱり何となく一目置いてしまいます。人間は自分を安全なところに置きたいので、どうしても保守的になります。そして変わった人間を異端児扱いしてしまいます。そんな中で、誰もが想像もしなかった新しいビジネスややり方を考えるような人は最初は周囲の常識や抵抗にさらされてしまいます。歴史を振り返ってみれば、天動説と地動説の論争、ダーウィンが進化論を発表した時の学会の反発、新大陸発見に乗り出す探検家たちをあざ笑った人々、人間が空なんか飛べるわけがないと馬鹿にされても頑張った兄弟…こういう「異端児」がいたからこそ真実が究明され、新しい発見が誕生していきました。職場でも、友達の間でも「変わり者」と言われているような人はいると思います。でもそういう人こそ成功者になっていくのかも知れませんね。周りから異端視されても、それをはねのけられるような個性と毒を持つ人は、人類を進化させていくために、神から選ばれし人なのでしょう。

鵜子幸久
日本全国で発刊されている無料媒体誌『ホットペッパー』の創刊編集長。現在はアンロックアジア社長として、ITエンジニアの人材開発に従事。