ゴルフは右打ちの人の左側にある障害物がスイングの邪魔をします。これを「景色負け」と言います。それが池の場合、川の場合、木の場合、OBの場合、バンカーの場合など状況によって障害物は変われど、左側の障害物を嫌がってアドレスが右を向いてしまったり、スイングが影響を受けて左に振り抜けないためボールは右方向に。そしてこれまた障害物に向かって飛んでいってしまいます。この写真の景色に見覚えのある方も多いと思います。テンプラーパークCC18番ホールの第2打地点です。第1打でドライバーが無事池を越え、残り100ヤード前後の打ち上げ。ピンの位置は岩山の下辺りですので、左側の木と池が「景色負け」を誘発します。コースを監修したジャンボ尾崎さんはここでどんな意図があるのでしょうか。考えてみましょう。「ドライバーのショットが上手くいったからといって、そう簡単にはグリーンオンさせないよ。ちゃんとここから右に向かず左にクラブを振り切れないプレーヤーにはグリーン右手前のバンカーに捕まってもらおう」そんな意図が見えてきます。テンプラーパークCCの18番最終ホールでドラマが起きてしまうのは、きっとジャンボさんの「左側の障害物が邪魔をする」演出によるものなのでしょうね。テンプラーパークCCには他にも似たような「景色負け」シチュエーションがあります。どうぞ参考にしてみてください。