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golfcol皆さんこんにちは。ゴルフの調子はいかがでしょうか。常夏のマレー

好評連載ゴルフコラム一球一球心を込めて…
鈴木秀純
テンプラーパークCC所属プロKL日本人学校卒のPGAプロ

感覚と現実のあいだ

 皆さんこんにちは。ゴルフの調子はいかがでしょうか。常夏のマレーシアでは毎ホールコマメに水分補給をしましょうね。さて今週は、ゴルフの「感覚と現実のあいだ」についてのお話です。ゴルフは一旦スイングが始動すると自分の腕とゴルフクラブが視界から消え、体の後方でそれらを動かす必要があります。そのため「感覚と現実のあいだ」に誤差が生じやすいものなのです。そこで下記のマトリックスの図を用いて、縦軸に 「感覚」、横軸に「現実」をおいて整理をしてみたいと思います。自分のゴルフを上達させるには、この「感覚と現実のあいだ」を理解して練習することが必要になってきます。

 まずAゾーンについて。感覚的にやっていることと現実にやっていることが一致している状態です。次にBゾーンです。感覚的にやっていないいけれど現実にやっている状態です。次にCゾーンです。感覚的にやっているけれど現実にやっていない状態です。そしてDゾーンです。感覚的にやっていないことと現実にやっていないことが一致している状態です。AとDのゾーンは、感覚と現実が一致しているため問題が発生しにくい状態にあると言えます。ところがBとCのゾーンは、感覚と現実に誤差が生じてしまっているためミスショットになってしまうのです。

 例えば、オーバースイングが原因でミスをしてしまう方は、「現実」にはトップでクラブヘッドが視界の左側から見えるくらい行き過ぎていているのですが、「感覚」的にはそれを適切なトップの位置だと錯覚しているのでダウンスイングで体の回転とクラブのタイミングが合わなくなりダフリやスライスになってしまいます。これがBゾーンの状態です。

 Cゾーンの状態の具体例は、多くの初心者の方がインパクトで「感覚」的にフェースを目標に対して真っすぐに戻そうとして、「現実」にはフェースが真っすぐにならず開いて(開かされて)ボールを打ってしまいスライスボールになる場合です。ゴルフクラブという道具は、フェースを閉じ(左旋回し)ながら動かすとボールが真っすぐに飛ぶ道具なのですが、初心者の方はそれ(左旋回)をするとボールが左に飛んでしまうと錯覚して「現実」には正しいゴルフクラブの使い方をしていないのです。

 このようにゴルフには「感覚と現実のあいだ」にいろいろな誤差が生じます。他にもたくさんありますので、それを一つ一つ認識していく作業が練習といえるのでしょう。

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