トップアスリートの優勝インタビューなどで「勝ててほっとしています」、「最後の最後まで勝てると思っていませんでした」、「まだまだ反省する点がありますので、練習します」といったコメントをしているのを聞いたことがあるのではないでしょうか。優勝している強い選手ほど実は内心ビビっていることが多いのです。逆に言うと負ける選手ほど試合の途中で「勝てる」と思ってしまうのです。最近では松山英樹選手がマスターズ優勝後の公式記者会見で「１８番のティーショットがフェアウェイに行ったことがキーポイントだと思う」とトッププロならできて当たり前に思われがちなことをビビりながらなんとかやり遂げたという二アンスのコメントをしています。アマチュアの方に置き換えるとベストスコアーを更新しそうな調子の良い日を思い出してみるといいでしょう。特に後半の上がり３ホールで「今日はこのままいけばベスト更新間違いないな」と思った瞬間から崩れはじめたなんてご経験があるのではないでしょうか。これは、まだ最後まで終わっていないのに「勝てる」と思ってしまっているのと同じなのです。ゴルフはちょっとした「心の隙」が勝敗を左右する繊細さを持っているスポーツです。自分は緊張体質でビビりだからダメだなんて思わず、そうだからこそよく練習するので強くなれると思ってゴルフに取り組んで頂きたいと思います。