golfcol「ゴルフの練習場」と聞いて、皆さんはどんな風景を思い浮かべるでしょうか。
好評連載ゴルフコラム一球一球心を込めて…
鈴木秀純
テンプラーパークCC所属プロKL日本人学校卒のPGAプロ
屋外打ちっ放し型?それとも室内都市型?
「ゴルフの練習場」と聞いて、皆さんはどんな風景を思い浮かべるでしょうか。広々とした空の下、ボールが一直線に飛んでいく―昔ながらの屋外打ちっ放し型をイメージされる方が多いかもしれません。一方で近年は、都市部を中心に室内型のゴルフ練習施設も急速に増えてきました。シミュレーターや弾道計測器を活用し、オフィス街や繁華街でも気軽にゴルフの練習ができる環境が整いつつあります。ここマレーシアに目を向けると、依然として屋外打ちっ放し型が主流ではありますが、室内型施設も徐々に増え、選択肢が広がってきています。屋外打ちっ放し型の最大の魅力は、やはりその開放感とコストパフォーマンスです。100球RM20前後というリーズナブルなボール代で、実際のコースさながらにボールの弾道や飛距離を目で確認できるのは大きなメリットです。風や気温といった自然環境も含めて体感できるため、実戦に近い感覚を養うには最適な環境と言えるでしょう。ただし、マレーシア特有の気候も無視できません。日中は非常に暑く、時間帯によっては練習どころではないコンディションになることもあります。そのため、夜の時間帯に利用者が集中し、なかには夜10時がピーク、さらには深夜3時頃まで営業している練習場も存在します。ゴルフが“ナイトスポーツ”のような一面を持っているのも、マレーシアならではの特徴です。では、室内型の練習施設はどうでしょうか。こちらは主に時間制の料金体系が採用されており、1時間RM50前後と、屋外に比べるとやや割高に感じるかもしれません。しかしその分、冷房の効いた快適な環境で、天候や時間帯に左右されることなく練習できるという大きな利点があります。さらに、シミュレーターによるデータ解析やスイングチェックが可能なため、自分の課題を数値で把握しながら効率的に上達を目指せる点も魅力です。忙しいビジネスパーソンにとっては、「短時間で質の高い練習」ができる場所として重宝されています。この流れは、隣国シンガポールを見るとより顕著です。シンガポールでは屋外の練習場が市街地から遠く、移動に時間とコストがかかります。タクシーで往復すると日本円で5000円程度になることもあり、気軽に通える環境とは言えません。そのため、金融街の中心部にある室内型練習施設が大きな支持を集めています。実際に、私の友人が最近始めた施設では、朝7時から夜11時まで会員が自由に出入りできる仕組みになっており、入退館はカードキーで管理。さらに打席の予約は専用アプリから行い、料金は月額制のサブスクリプションモデルを採用しています。都市の中心で、移動時間をかけずに、快適な環境で練習できる――。1時間あたり約4000円という価格設定であっても、その利便性と効率性が評価され、多くのビジネスパーソンのニーズにマッチしているのです。屋外の開放感と実戦性か、室内の快適さと効率性か。どちらが優れているというよりも、それぞれに明確な特徴と価値があります。自分のライフスタイルや目的に合わせて練習環境を選ぶことが、これからのゴルフ上達において重要なポイントになるのかもしれません。
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