新型コロナウイルス「Covid-19」拡大抑制に向けて発令された行動制限令（MCO）によって宅配サービス需要が急増しており、ピークを迎えたハリラヤ（断食月明け大祭）連休前には配送遅延が続発した。現在は改善に向かっているという。

　GDエクスプレスのカレン・チョン・フイチュエン最高経営責任者（CEO）によると、同社は5月8日、自社ウェブサイト上で5月18日から配送遅延が発生する可能性をあらかじめ通知した。ただハリラヤ連休が終わったので、改善に向かっているとしている。

　シティ・リンク・エクスプレスは5月20日に同様の通知を出し、ハリラヤ前に宅配荷物が急増しているとして、利用者に対してあらかじめピーク時の配送遅延への理解を求めた。

　郵便のポス・マレーシアも、ハリラヤ前の配送を希望する顧客に対して、余裕をもって5月18日以前に発送するよう呼び掛けた。

　マレーシア消費者協会連盟（FOMCA）は、祝祭シーズンのようなピーク時には配送遅延を我慢すべきだとした上で、あまりに安価なサービス業者を選ばず信頼できる会社を選ぶべきだと述べた。FOMCAには毎月100—200件の宅配サービスに関する苦情が寄せられているという。