イスマイル・サブリ・ヤアコブ上級相（兼国防相）は6日、国境封鎖措置を当面解除する予定はないと言明。国際線が運航を再開しても入国できるのはマレーシア国民だけで、外国人が入国することはできないと述べた。
　エアアジア・インドネシアが、スラバヤ—クアラルンプール（KL）、スラバヤ—ジョホールバル線を5月18日から再開すると発表したことを受けたもの。サブリ上級相は「そうした再開計画は聞いていないが、そうであればエアアジアはマレーシア国民を搭乗させることは可能だが、マレーシア政府の政策を遵守しなければならない」と述べた。
　在外マレーシア国民が帰国する場合にはこれまで通り標準運用手順（SOP）を適用し、政府が指定する隔離センターで14日間の隔離措置を受ける必要があるという。
　マレーシアでは3月18日の行動制限令（MCO）発令に伴い国境封鎖が実施されたが、4月3日には在外マレーシア国民が帰国する際の強制隔離が開始され、これまで2万8,723人が隔離措置を受け、すでに1万6,445人が隔離措置が終了している。

＜SOP実施状況、1.8万カ所で検査を実施＞
　サブリ上級相はこのほか、5月4日からの条件付き行動制限令（MCO）施行にともない1万7,728カ所でSOPを遵守しているか検査を実施したことを明らかにした。
　5日だけでスーパーマーケット1,057カ所、飲食店1,743カ所、工場598カ所、交通ターミナル325カ所、港湾36カ所、空港12カ所、自家用車9,259台、礼拝施設927カ所、レクリエーショナル施設298カ所、建設現場180カ所——。

提供：ASIA INFONET
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