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golfcol皆さんこんにちは。ゴルフの調子はいかがでしょうか。今回はゴルフ

好評連載ゴルフコラム一球一球心を込めて…
鈴木秀純
テンプラーパークCC所属プロKL日本人学校卒のPGAプロ

上手くいったら誰か(何か)のお陰、
上手くいかなかったら自分のせい

 皆さんこんにちは。ゴルフの調子はいかがでしょうか。今回はゴルファーとして成長するために最低限解っておかなければならない考え方のお話をしたいと思います。「上手くいったら誰か(何か)のお陰、上手くいかなかったら自分のせい」。そう思えるゴルファーは自然とエチケット・マナーもできていてプレーも成長していきます。ゴルフは辛くて失敗が多いスポーツです。他者(外部要因)に依存し成長しないゴルファーは「上手くいったら自分の手柄、上手くいかなかったら誰か(何か)のせい」と考えてしまいます。このように考えてしまうと問題の本質から解らなくなり問題の解決に至りません。類は友を呼ぶので、不思議と他者に依存し成長しない人の周りには同じような思考の人が集まり、人から手柄を取り上げ、責任をなすりつけようという人達が集まってきます。こんな人達は足を引っ張り合うので互いに成長しないのです。

 他者に依存し成長しないゴルファーはコース内ではこんな感じです。ミスショットをした直後に使ったクラブを見ながらぶつぶつ言います。「このクラブは打てない、このクラブは私に合ってない」といった言葉を発しながらプレーしています。そのクラブを選んで買って使っているのは自分なのに。あたかも自分は悪くない、クラブが悪いかのような言動をしています。コース内の傾斜からのショットでミスをすると、「なんでこんなに下がってるところにボールが止まるの?平らじゃないからミスしちゃった」と思っています。自分が打ってその傾斜に止まったのにも関わらず。もちろん、今後も地球上のゴルフ場から傾斜と重力は無くなりません。向かい風が吹くと「なんで私のショットの時に急に風が吹くの?風のせいで池に入っちゃった」と思ってみたり。もちろん地球から風が無くなることもありえません。風を読めずクラブを変更しなかった自分が悪いことに気づいていないのです。一年中同じような気候のマレーシアで「最近忙しかったし、今日は暑いから私ダメだわ」と忙しさと暑さを言い訳にして、自分を甘えさせていい加減なプレーをしている人。マレーシアが暑いのは当然。最近の忙しいスケジュールを立てたのは自分です。こんな人は、こうしたプレー中の甘えが折角一緒にプレーしてくれている他の人に影響することに気づいていません。キャディさんにパッティングのラインを聞いて打って外れたらキャディさんのせいにする人。キャディさんのアドバイスを聞くのも聞かないのも自分の判断です。こんな人はそのパットが入るとキャディさんにお礼も言わず、入ったことを喜んで自分だけで自己満足をしているのです。

 ゴルフの帝王ジャックニクラウスは「ゴルフでは良い人柄と良いスイングしか役に立たない」と言っています。また日本ゴルフ界の父・赤星四郎は「ゴルフは自分の人柄を天下に公表するゲーム。欠点が赤裸々に露呈されて恥をかく仕儀になる」。また一緒にゴルフがしたいなぁ、この人とのゴルフは楽しいなぁと周りから思われる人には「上手くいったら誰か(何か)のお陰、上手くいかなかったら自分のせい」というゴルフの精神が宿っているように感じます。

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