ゴルフの緊張と人間の行動についてお話したいと思います。そもそも人間という生き物は、「緊張すると筋肉が硬くなり行動も速くなる」ようにできています。これは昔々、人間が猛獣に命を奪われる可能性があったころ、マンモスと戦っていたころ？に脳にインプットされた命を守るための本能的な反応であるということなのです。仮にマンモスに襲われそうになったら逃げなくてはいけませんし、マンモスに攻撃されたら筋肉を硬くして身を守らなければなりません。言わば自己防衛の反応が緊張する状況になると現代の私達にも表れる面白い現象なのです。ゴルフにおいては、池越えのショットや谷越えのドライバーショット、入れたらバーディーの１メートルのパットなどなど緊張する状況に多々遭遇します。現代人がゴルフをしている際にマンモスに襲われるわけでもなく、逃げるわけでもないのですが、人間の脳は同じような反応をして、スイングのリズムが速くなったり、筋肉が硬くなっていつも通りのショットやパットができなくなってくるのです。ついついスイングが速くなってしまうという方は、日頃から練習場でスローモーションだけどフルスイングで通常の半分ぐらいの距離を飛ばす練習をするとよいでしょう。また、筋肉が硬くなる方は特にグリップを硬く握ってしまいがちです。そんな方は、ゴルフクラブをお臍の前あたりでくるくる回転させてみましょう。もしグリップが固まっていたらクラブがスムーズに回転しません。自然とくるくるまわるように握力を抜くことで、体全体の力も抜けてきます。ゴルフコースで緊張してきたらマンモスとの戦いを思い出したら笑えてきてリラックスできるかも。