復興のための行動制限令（RMCO）の施行により州間移動が認められたことを受け格安航空のエアアジアは15日、7月からすべての国内線を再開すると発表した。
　トニー・フェルナンデス最高経営責任者（CEO）は声明の中で、すべての国内線においてフルキャパシティで運航を再開すると言明。飛行頻度については需要に依存するとした上で、帰省者やビジネス旅行者の高需要が見込まれるとの見解を示した。
　同日にフェルナンデスCEOは、農業電子商取引（eコマース）のプラットフォーム「アワーファーム（OurFarm）」を立ち上げたと明らかにした。
　「アワーファーム」は、地元農家と小売業者を繋ぐだけでなく、エアアジアの機内食を手掛けるサンタンへの新鮮な食材の供給源としても機能する。同社は向こう3ー4カ月で農産物の輸送に関する貨物ビジネスを拡大する予定で、倉庫や冷蔵施設を確保し7月中に最終消費者からのオンライン購入も可能にする計画だ。
　フェルナンデスCEOは、地元農家におけるサプライチェーンのコスト削減や、北アジアやシンガポールなど海外市場への参入を可能にすると述べた。
　「アワーファーム」についてロナルド・キアンディ農業農業関連産業相は、農民や漁師の増収を図れると言明。連邦農業マーケティング局（FAMA）、マレーシア水産開発局（LKIM）、農民機構公団（LPP）などに登録している1,000人以上の農家が同プラットフォームに参加することを推奨するとした。
　「アワーファーム」のS.ラリタ最高運営責任者（CEO）によると、現在45人の農家と養鶏家が加入しており、クランバレー周辺の企業に対し1品目当たり最低50キログラム（Kg）からの注文を受けているという。