Hello Malaysia

一般に日本人社会では「自慢話」は嫌われる存在です。昔飲み会の

たまには大風呂敷を広げてみる

一般に日本人社会では「自慢話」は嫌われる存在です。昔飲み会の席で話が終わらない自慢主の頭から本気でビールをかけてやろうと思ったことがあります。でもここはマレーシア、日本の社会環境や通念とはチョットだけ違いますよね。ローカルともお付き合いのある人も多いと思いますけど、ここで謙虚で低姿勢でいる、ということが果たしてすべてプラスになるのでしょうか?僕の本職は人材紹介業なんですが、一般的に日本人の就職希望者の人たちとお会いして感じるのは、皆さんとっても謙虚すぎて過小評価する人が多いということです。そういう人の口グセが「それほどでもない」とか「大した者じゃない」とかなんですが、相手方企業のローカル担当者との面接時にそのまま「Iam small man…」などと直訳しようものなら、その場で不採用決定は請け合いです。とは言ってもアタシ急に厚かましくなれないです、と心配のアナタへ。米国イリノイ大学の調査研究結果では、「多少過剰な自己アピールをしても、相手は思ったほど気づいてくれていない」というモノでした。相手のココロの先読みばかりして卑屈に映ってしまうよりは、自分のプラス点を自覚し堂々とアピールをするほうが好感を持ってもらえるということなのでしょう。でも、心を打つ自己アピールと嫌がられる自慢話は紙一重なので、やり過ぎると自滅します。

鵜子幸久
日本全国で発刊されている無料媒体誌『ホットペッパー』の創刊編集長。現在はアンロックアジア社長として、ITエンジニアの人材開発に従事。