hibacolこの夏に日本からマレーシアに移住されたばかりの皆様、マレーシア
【Vol 1】「当地で生活する上での健康維持」
この夏に日本からマレーシアに移住されたばかりの皆様、マレーシアへようこそ。私は東洋医学博士のエミ・タンと申します。今月から、当地に生活する日本人の皆様が直面するであろう健康に関するお悩みについてコラムを書いていきたいと思います。第1回目の今回は、当地で生活する上での健康管理(養生)についてです。東洋医学の考えでは、当地の気候と食べ物は、栄養の運搬や消化を司る「脾臓」に悪影響を及ぼす「湿気」と「暑気」 が多いとされます。屋台やママックの食べ物は安い・旨い・便利ですが野菜が少なく、暑さのせいで冷たい飲み物やデザートも普段より食べがち。脂っこいメニューも多いため、太りやすくなったり、お腹を壊すこともあるでしょう。ではここからは、具体的に気をつけたいポイントをお話しします。
マレーシア生活の養生ポイント
1. 当地の辛い物&こってりメニューは、週2〜3回に制限を。
普段から野菜も摂ることも心がけましょう。生野菜よりも消化に良い調理したものがおすすめです。
2. 冷たい飲み物を控えよう。
ホットや、常温の飲み物を選択するのがベターです。
3. 果物の食べ過ぎに注意。
当地の果物は安くて美味しいですね。「果物は健康的だから」と食べすぎる患者さんが多いのですが果物は糖分が高く、食べすぎると脾臓に負担がかかります。
4. 朝ごはんを抜かないように。
東洋医学では、午前7〜9時までが消化力が最も強い時とされます。体に栄養を補充するためのゴールデンタイムです。逆に午後3時からは消化力が下がるため、消化しづらい食べ物を避けましょう。そしてできれば夜9時以降の食事は控えましょう。
5. 毎日体を動かそう。
当地に住み始めの頃は気候や食生活に慣れず、体に湿気や湿熱(毒素)が溜まりやすくなります。日本と比べ、車での移動も多くなるので、体を動かす機会が少なくなりがちです。毎日15〜20分のウォーキング、週に1〜2時間のヨガやバドミントン等は、免疫力アップに役立ちますし、気と血の巡りを改善して体の毒素を減らす効果があります。
お話を伺ったのは
身(み)ヒーリング漢方鍼灸治療センター
エミ・タン先生
健康科学・東洋医学の博士号を持つエミ先生は、メルボルンのRMIT大学、西シドニー大学で教鞭を執り、東京有明医療大学で客員講師を務めた経験があります。日本語が堪能で、日本人患者多数。女性ならではの悩みにも優しく対応してくれます。
Mi Healing
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