腸内環境改善に
ついてココが知りたい!
昨今の健康問題のキーワードとして取り上げられている「腸内環境の改善」。今回は、サンウェイメディカルセンターのDr. Max Hu (Hu Chuen Wei)に、今知りたい4つの内容を伺いました。
Q1.
「腸内環境の改善」が今、
国際的に注目なのはなぜ?
私たちの身体の細胞は、腸が食べ物から吸収するものによって出来ています。近年「腸」と「身体・メンタル」の健康との関連についての研究が盛んなのは、腸を大切にすることが全体的な心身の健康につながると考えられているからです。日本を含め、世界で2番目に多い癌が大腸癌ですが、健診と健康的な習慣の維持で大部分は予防可能です。殆ど全ての腸癌は結腸ポリープとして始まるため、腸癌の家族歴がない人なら40歳から検査を始めましょう(50歳以上ならすぐにでも受けてください)。胃・食道癌の家族歴がない方の場合も、50歳を過ぎたら定期検査を受けましょう。
Q2.
腸内環境の悪化を
知ることができる兆候とは?
以下の症状がある場合、腸内環境が悪化している兆候である可能性がありますので速やかに受診しましょう。
❶嚥下困難
❷食事による腹部の痛みの悪化や排便後の不快感
❸4週間以上続く胸焼けや胃酸 の逆流、排便習慣の変化、原因不明の左側の腹の痛み
❹血便・慢性的な下痢
❺突然の体重の減少
❻食後の持続的な吐き気または嘔吐
❼黄疸
Q3.
日頃できることで、腸内環境改善のためのアドバイスはありますか?
毎食様々な野菜や果物を摂り、多種の炭水化物と白身のタンパク質(鶏肉、魚、豚肉等)を適度に摂る、ヘルシーな油を魚・ナッツ・オリーブ・アボカド等から週に数回摂る、赤身肉は週1回にする、加工食品や塩分・砂糖を多く含む食品は避ける等が挙げられます。またどんなに忙しくても、排便の重要性は無視しないことです。ちなみに、健康的な食事と排泄の習慣ができている場合、排便に通常5分以上かかることはありませんので、ねばりすぎないこと!トイレに携帯持参なんてNGですよ(苦笑)。
Q4.
貴院が提供している腸関連の問題・病気の治療法にはどんなものがありますか?
ピロリ感染症の検査(尿素呼気検査)と治療、胃・直腸内視鏡検査(麻酔下でリラックスした状態で実施)ポリープ切除術、胆管内視鏡検査、超音波内視鏡検査の他、胃・直腸内視鏡検査では到達できない小腸に影響を与えるまれな症状のためのビデオカプセル内視鏡検査等があり、外科、放射線科、病理学、腫瘍学のチームが緊密に協力してケアと治療にあたります。
当地では日本に比べて胃がんの発症率が低く、胃がん検査ではバリウム検査でなく、麻酔下で行われる内視鏡検査で調べるんですよ。
消化器・肝臓専門医
Dr. Max Hu (Hu Chuen Wei)
Sunway Medical Centre Sdn Bhd
5, Jalan Lagoon Selatan,
Bandar Sunway, 47500 Selangor.
Tel: +603 7491 9191
www.sunwaymedical.com