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Dr Heahのアトピー性皮膚炎Q&A

「アトピー性皮膚炎」や「アトピー」という言葉、よく耳にしますよね。日本人でも悩んでいる方が多いこの皮膚炎について、今回パノーラはサンウェイメディカルセンターにインタビュー。お二人のドクターが、パノーラの質問に答えてくださいました。まずは、小児皮膚科医のHeah先生に気になる質問についてインタビュー、また、Yap先生には弊誌スタッフの肌悩みに答えていただきました。

Sunway Medical Centre
小児皮膚科医、小児科医
Heah Sheau Szu医師

Q1.

アトピー性皮膚炎にはどんな種類がありますか?またその原因は何ですか?

アトピー性皮膚炎(以下アトピー)は、子どもに多い皮膚疾患です。一般的な要因を挙げるとすれば、アトピーを持つ家族歴、食物、環境が引き金になるケースが多いです。また、イエダニ、そしてマレーシアのように暑い気候もアトピーを引き起こす原因となり得ます。

Q2.

アトピーを持つ子どもの親が、するべきことは何ですか?

まず最初に、医師に診断を仰ぎましょう。アトピーの重症度に応じて、様々な治療がなされます。また、親御さんが日常的にできうる基本的な事柄は、主に5つあり、❶引き金となる原因を避ける❷無香料で刺激のない製品を使い、当地の高温多湿の天候下では1日2〜3回サッと軽くシャワーを浴び、アトピーの刺激となる汗を流す❸シャワー後保湿する❹医師に処方された外用薬と経口薬を使う❺忍耐強くゆっくり治療にあたる、が挙げられます。

Q3.

アトピーを悪化させる要因は何ですか?

人によって異なりますが、刺激の強い洗剤やボディーソープなどの製品と、長時間熱いお湯でシャワーを浴びることは、肌をより乾燥させ、かゆみを引き起こすため、アトピーを悪化させてしまう原因となります。一部の保湿剤には、潜在的にアレルギー成分が含まれている可能性があります。

Q4.

アトピーを持つ場合、食事で何を避けるべきですか?

人工着色料や香料、防腐剤を使用しているもの、そして加工食品の摂取を減らしましょう。また、個々の特定のアレルギーを引き起こす食品は避けてください。

Q5.

サンウェイメディカルセンターが提供するアトピー治療にはどんなものがありますか?

当院では、アトピーとしっかりと向き合って治療していくため、丁寧なカウンセリングやアトピーに関する教育を含め、専門医による医療相談や調査、薬の処方や、薬を使わない治療法を個々の状態に合わせて提供しています。気になる皮膚疾患がある場合は、まず当院にお越しください。

皮膚炎に悩む本誌デザイナーが伺いました!

Dr Yapの誌上診察室

私の肌悩み、アトピーなのかな?

本誌デザイナー・ジョアン

私は、シーフード、特にカニやエビなどの甲殻類を食べると、手に水ほうができてしまうんです。特に免疫力が弱まっている時には、顔が赤くなって腫れ、皮膚が乾燥しすぎて粉を吹いたようになります。痒くてかいてしまうと乾燥して皮がむけ、出血することも。食器洗い用洗剤も肌にしみて困っています。これってアトピー?治療法の例や気をつけるべき点についてアドバイスをお願いします。

Sunway Medical Centre
皮膚科医
Felix Yap Boon Bin医師

ジョアンさんの症状をお聞きする限りでは、アトピーである可能性があります。なぜなら、アトピーは皮膚構造を弱め、肌の乾燥や、鱗屑(りんせつ:フケのようなものが落ちる)、肌の赤みやかゆみを引き起こすからです。ほこり、シーフードといった特定の食品、刺激の強い洗剤、感染症やストレス、免疫力の低下などはアトピーを悪化させます。頻繁に保湿剤を使って肌のうるおいを守り、適宜抗炎症クリームを塗る他、引き金になる要因を避けることが大切です。

Sunway Medical Centre Sdn Bhd
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