Hello Malaysia

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突然ですが、読者の皆様は納豆は好きですか?編集ようこは、白ご飯はもちろん、

突然ですが、読者の皆様は納豆は好きですか?編集ようこは、白ご飯はもちろん、味噌汁にもサラダにも日本のカレーライスにも入れちゃうほど、納豆が大好きなんです。ということで今回は、様々なローカル飯に納豆を添えて、どれが一番相性がいいのか検証してみました。即席麺は単品で食べることも多いですが、栄養価を考えると手軽に加えられる「納豆」はある意味、理想的なトッピングかもしれませんね。ぜひ一度お試しを!

LOCAL MALAYSIAN FOOD

マレーシアの国民的朝食に納豆を合わせてみた!

まずは、当地を代表するローカル飯「ナシレマ」に納豆を乗っけてみましたが、香辛料たっぷりの唐辛子ペースト「サンバル」の激辛さが前に出過ぎて、納豆の存在感ゼロに。でも、カリッと揚がったイカンビリスと納豆は、塩気が適度に利いた「小魚ナッツ」のようで、後引く旨さでした♪

一つ利点を挙げるとすれば、パラパラとした長粒米のココナッツライスが納豆の粘りによって適度にまとまり、多少は食べやすくなったことかな。

中華鍋で炒めたような“香ばしい”納豆を賞味あれ

日本人にも大人気な「チャークイティオ」は、エビやもやし、ニラや卵と共に香ばしく炒めた風味が美味。そこに納豆を融合させると、納豆独特の臭みは抑えられながら、火力強めの中華鍋で炒めた炒飯のような香ばしさが加わり乙な味に。チャークイティオは、ちょい辛くらいでオーダーをするのも、香ばしい納豆感を味わうコツかも。

当地のスーパーやコンビニで販売されている、塩味の「クアチ(ひまわりやカボチャの種のおつまみ)」に、炒めたニラやニンニクの風味を利かせたような味わい。ピリ辛程度なので、両方の味わいが引き立ちますね。

さらさらカレースープがとろみ汁麺に変身

日本のカレーに比べて、香辛料の香りが強めなマレーシアのカレー。今回はカリーミーにも納豆を合わせてみました。相手がカレーなんで、納豆の風味が消えてしまうのでは…と予想していましたが、スープに含まれたココナッツミルクの甘味と納豆の癖のある風味が意外に馴染み、より深みのあるスープに味変。納豆の存在感自体は希薄になるものの、確かにそこにいたという「証」は感じられると思います。

最終的には、納豆1パックを思い切ってカレースープにイン。すると、スープ自体に程よいとろみが出て、さらに、このとろみが麺ともよく絡んで実に美味。スープが温かい方が、納豆の香りが際立ちますね。

ヘルシー食材同士の融合!客家料理「擂茶(るいちゃ)」

客家(ハッカ)民族の家庭に伝わる擂茶は、ご飯の上に炒めた野菜や豆腐などを乗せ、ミントやピーナッツたっぷりの塩気が利いた翡翠色のスープをかけて頂く、ヘルシーなお茶漬け。ここに、健康食材である納豆を加えると、元から納豆が擂茶の具材として存在してたんじゃないかというくらいのなじみ感。香ばしく炒めた野菜や豆腐にも、ハーブの爽やかなスープにも、めっちゃ合う!今回試した中で、一番の好相性でした。

擂茶の様々な野菜の中でも、ほんのり甘い大根漬け炒めや、炒めたキャベツとの相性が抜群!スープと納豆だけでも互いの香りの良さが引き立って超美味!

とろり〜んチーズとの組み合わせは間違いなし?!

納豆とチーズは、同じ発酵食品ということもあって、日本のレシピサイトなどでも一般的な組み合わせ。ということで、チーズ入りナンに納豆を合わせたのですが、ナンの中に期待したほどチーズが入っていなかったからか、はたまた付け合わせのダル(豆のスパイス煮込み)の香辛料が強すぎたからか、納豆が名無しのエキストラ的存在に(涙)。

次回は、たっぷりチーズのナンかロティチャナイに、辛子入りの納豆だけ合わせて食べてみようかな。ダルなしの方が、納豆感を味わえそうですね♪

納豆を、甘辛ソースで食べると甘納豆味に?!

鶏ダシで炊いたご飯で頂くチャーシューライスは、甘辛ソースが日本人にも食べやすい味わい。そこに添付のたれなしの納豆を混ぜてみました。むむ…ソースの甘さが勝るせいか、「納豆」じゃなくて、グラニュー糖満載の「甘納豆」の味に。甘党な方には、嬉しい味変かもしれませんね?!

ちなみに、生姜がほんのり利いた、鶏ダシご飯と納豆は、薬味の利いた納豆ご飯という感じで風味豊か!これにスチームチキンがあれば言うこと無いかも。

醸豆腐との相性は、一生の悪友かな?

野菜や豆腐に魚のすり身を入れた醸豆腐(ヨントーフ)も、擂茶同様に客家料理の一つ。シンプルな味わいで、日本のおでんのようです。今回は、豆腐とゴーヤの醸豆腐に、醤油と辛子を混ぜた納豆をトッピングしてみましたが、醸豆腐と納豆のそれぞれの味わいが全く交わらず、一緒に食べている気がしないですね(苦笑)。

見た目的には、イケそうじゃない?と思ったのですが、それぞれの醸豆腐の味わいが感じられるのみで、納豆の存在感は、いわゆる通行人A状態に。

激辛麻辣パンミーと納豆の相性は如何に?

元々は、シンプルなスープパンミーと合わせてみようとホーカーに行ったところ、売り切れということで麻辣パンミーをチョイスして納豆チャレンジをしてみました。チーズナンの時同様、スープの辛さが強すぎて納豆の味は皆無に。納豆の存在感も味わいも、真紅の沼に溺れてしまったようです。

パンミー用のチリソースって、程よい酸味がありますよね。それを納豆に合わせることで独特のクセをさっぱりさせてくれるので、納豆が苦手な方でも食べやすくなりますよ。

ちなみに、よくパンミーについてくる酸味が利いたチリソースと納豆の組み合わせは、かなり良好。これを冷奴にかけたら立派な酒の肴になってくれそうです。

INSTANT NOODLES

発酵食品同士で相性も抜群でしたよ

濃厚なニンニクと生姜のパンチが食欲をそそる、日清の「北海道みそ味」。一食500キロカロリーと、今回紹介するインスタント麺の中では、なかなかの高カロリーです。味噌と納豆が同じ発酵食品ということもあって、納豆味噌汁をパンチ強めの豚汁風にしたような、コク深〜い味わいに変化しましたよ。

納豆が入ると、美味しさがアップアップするだけでなく、良質のタンパク源を同時に摂取できることで栄養価的に罪悪感が少し薄れるのも嬉しいところ。

出汁がしっかり効いた京風(?)拉麺の出来上がり

当地で即席麺といえば、代名詞的存在なのが「マギー」。ゆえに今回の試食会でこのブランドを外すワケにはいきません。選んだのは定番の「チキンスープ味」。スープは極薄味のコンソメベースなので、単体で食べると物足りなさは否めませんが、納豆をインするとあら不思議。味にグッと奥行きが生まれ、目をつぶって頂けば、「京出汁」にも似た、旨味の効いたスープに味変します。

まあ、さすがに京出汁は言いすぎですが、個性が強い納豆にはこれくらい薄味のスープの方が納豆の主張(臭み)をうまく往なして共栄共存してます。

和風納豆パスタにも似た味わいに大変身!

シンガポールの「明星」は、カップヌードルでお馴染みの日清食品の子会社で日系のブランドです。今回試食したのは「明星ミーゴレン(焼きそば)」で、同製品のソースは、当地の即席麺としては珍しく、チリ味がまったく無い“甘口の醤油味”なので、納豆の味と合わないわけがありません。また麺の量も多いので納豆1パックをいれると、これ一品でもうお腹がいっぱいになりました。

ミーゴレンのソースが濃厚だったので、納豆の添付タレは使用せずにイン。これが大正解。納豆が少し食べづらいけど、悪くない。即席の納豆焼きそば、イケるかも!

辛ラーメンで手軽にチョングッチャンを再現!

韓国には、チョングッチャン(清麹醤)という日本の納豆に近い調味料兼チゲ鍋がありますが、日本の納豆汁を辛くしたような、この韓国の定番鍋料理をたった4分で再現できるのが、この辛ラーメンに、納豆を投入するやり方。椎茸の旨みや辛味の利いたスープが、徐々に冷めていくに連れて、納豆の味わいがスープに染み渡り、何とも滋味深い味わいに。お湯を多めにして、日本の味噌をちょっとだけ溶いて入れると、より本格派に!

前ページの麻辣パンミーの時は、辛いスープのせいで納豆の良さが消えてしまいましたが、コレに関しては予想外に美味しい組み合わせでした。

即席とは思えぬプリプリのパンミー

大きく分けてドライとスープ2種類があり、日本人も大好きなパンミー(板麺)は、元々は中国安徽省太和県が発祥の客家料理で、当地では屋台だけでなく、中華料理店などでも広く食されています。今回合わせたのは、乾燥アンチョビを煮込んだあっさりスープで人気のINA社のオリジナルシーフード味。北海道の海鮮塩ラーメンのようなクリアなスープですが、さて納豆との相性は!?

薄味で滋味な味わいのスープは塩味の加減が絶妙で、その分、納豆の味もしっかりと感じられて超美味。二日酔い時に食べたら胃も身体も回復促進してくれそう。

新橋の某居酒屋名物「納豆ちゃんぽん」風

日本のバラエティ番組で以前紹介されていた、新橋の某居酒屋名物「納豆ちゃんぽん」。ふと、日清のシーフードカップヌードルに合わせたら、あの味わいを再現できるんじゃない?!と思い早速トライ。さすがは汎用性の高い納豆様。添付の具、納豆、スープ、麺のそれぞれをミックスしつつ頂くと納豆の臭みに代わり、独特のコクがスープに絡みます。どんな具材とも仲良くできる納豆、恐るべし!

シンガポール産の同ラーメンには、日本のものとは違って「香味油」がついてくるのですが、これを入れることで、本場・長崎ちゃんぽんに途中から投入する「ウスターソース(金蝶ソース)」を加えた時のスパイス感に近くなりますね。

和がらしの代わりに黒胡椒、新たな納豆の魅力発見!

インドネシア産のUFOは、日本産の1食分(128g)よりちょっと小ぶりな97g。本誌編集長曰く「日本人男性的にはちょっと物足りない」量ということで、味付けなしの納豆を1パックプラスすることでメインを張れる量感に。同品は咽せるほどの黒胡椒の辛さですが、納豆のさりげない自然な甘さでスパイス香が和らぎ、食べやすくなりました。

納豆には「和がらし」一択と思っていましたが、意外や意外、黒胡椒もイケますね。これは、同品に毎回納豆を足さずにはいられない程の魅惑のコンビの発見です!

やっぱり日本のソース焼きそばとの相性は◎

姉妹品の「Black Pepper Crab味」の黒胡椒の味わいが、予想以上に辛くて、納豆の存在自体がかき消されたため、もしや普通のソース味なら納豆をもっと強く感じられるのでは、ということで早速試しました。結論からいうと相性バツグン。ソースの酸味と納豆の甘さがお互いにどう反応するかがポイントでしたが、実際に食べてみると……。おお!ウマいんじゃない?

どうも、添付のマヨネーズが好アシストした模様。マヨネーズにより粘り気が増して多少食べづらさはあるものの、ソース味の旨味が倍増されて満腹度も2倍に!