Hello Malaysia

宗教行事

当地には、マレー系、中華系、インド系がおり、それぞれの民族に大切な宗教行事があります。3民族の正月にあたる日は祝日となり、それぞれの祝い方でお祝いされます。

当地には、正月にあたる休暇が4回あるの?

宗教行事として代表的なものが正月。マレーシアでも1月1日は正月ですが、この日だけではありません。多民族が共存するマレーシアでは、各民族が信仰する宗教によって正月が異なり、1月1日を合わせると1年で計4回もの正月を迎えます。

イスラム教の正月:ハリラヤ・プアサ(断食明け) 2022年5月3日・4日

ラマダンと呼ばれる1カ月の断食期間が終わると、ハリラヤ・プアサを迎えます。ラマダン中、ムスリムの人々は夜明け前に起床して朝食を済ませ、日の出と共に飲食やタバコ等の嗜好品を一切摂りません。そして日の入りと共に食事を開始します。この時期、公立学校や会社では早めの帰宅が許されるため、KLなどの都心部は通常より1、2時間早い午後3~4時から渋滞が始まります。ラマダン明けのハリラヤ・プアサに合わせて民族衣装「バジュ・マラユ(男性用)」や「バジュ・クロン(女性用)」を新調し、ハリラヤ・プアサ当日に着用します。断食明けにオープンハウス(ホームパーティー)に招待された際、女性は出来るだけ肌の露出を控えましょう。Tシャツは許容範囲ですが、ミニスカートやショートパンツは避けた方が良いでしょう。

ラマダン中は、16時頃から各地に「ラマダンバザール」と呼ばれる屋台が出現。ムスリムでなくとも利用可能なので、様々なマレー系ローカルフードに親しむ絶好の機会

中華系の正月:中華正月 2022年2月1日・2日

日本では旧正月とも呼ばれるように、旧暦の正月を意味する中華正月。正月当日、中華系の方は衣類を新調する習慣があります。赤が縁起色とされ、この時期赤い衣類が多く出回ります。また、正月前には「繁栄」を意味するみかん(1箱約RM10~30/280〜840円)をお世話になっている方に贈ります。この時期に出回る食べ物といえば、細切り野菜やクラッカー、刺身などを盛った縁起料理「イーサン」。皆で一斉に箸で持ち上げた後にいただきます。お年玉(アンパオ)は、家族・親戚内だけでなく、既婚者が子どもを含めた独身者にあげるのが一般的。親戚以外にあげる場合の金額の相場は、年齢に関係なく1人あたりRM5~20(140〜560円)です。

箸で高く持ち上げるほど縁起が良いとされる正月料理「イーサン」

ヒンドゥー教の正月:ディーパバリ 2022年10月24日

ディーパバリに向けて、男性は「ベスティ」、女性は「サリー」という民族衣装を新調します。男性の場合、ベスティは「清廉」を意味する白が基本です。女性の場合、白は未亡人の色とされているので白以外のサリーが好まれます。ディーパバリ当日は新調した服を着て寺にお参りに行った後、家族や友人宅を訪れ伝統料理で祝います。お年玉の金額は子どもにはRM5(140円)前後が一般的ですが、家族だとRM50(1,400円)程度のこともあります。

※RM1 = 28円

この時期になると、各ショッピングモールに「コーラム」と呼ばれるカラフルな米のアートが出現