一杯がRM25〜35（700〜980円）と、日本とあまり変わらない価格設定ですが、週末ともなると多くの人で賑わう日本のラーメン店。特に首都圏のショッピングセンターには濃厚な豚骨醤油で有名な「ばんらか」をはじめ、「一風堂」「山頭火」等、日本の人気店が店舗を構えています。元々当地には、イエローミー等日本のラーメンに似た麺料理が存在していることもあり日本のラーメン文化が浸透しやすい素地がありましたが、近年は、元来の麺料理を超え、カジュアルで格好いいストリートフードのアイコンにもなっていて、家族だけでなく多くの若者で賑わいます。さて、お味ですが、日本の味を再現して提供している店もありますが、ブランドの味をそのまま再現することだけに拘らず、現地の方に好まれる味覚を徹底的に研究してアレンジを加えたり、日本産と現地産のプレミアム食材を駆使しながら、マレーシア人・日本人共に美味しいと感じてもらえる商品づくりを目指している店もあります。当地らしい特徴としては、ハラル認証を受けた食材を使ったハラルラーメンでしょう。ムスリムのスタッフや友人の方とも気軽にラーメンを楽しめると、高い人気があります。さらに日本語の挨拶や振る舞い等、おもてなしの姿勢を海外の店舗でも徹底している店も多く、スタッフが声をかけ合う活気のある日本らしい雰囲気は、現地の人にも好感を持たれ、コロナ禍にありながらも比較的景気に左右されることなく日本のラーメン人気はますます高まっているようです。