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マレーシアならではの数字

0から9の数字の組み合わせで、文化や言語によって、それぞれが持つ意味も違います。マレーシア人にとって大事な数字は何でしょう?一緒にマレーシアならではの面白い数字文化を見てみましょう。

当地ならではの数字へのこだわりはありますか?

車のナンバープレート

車社会であるマレーシアにおいて、国民の多くが気にかける数字の代表格が車のナンバープレートです。通常、ナンバープレートは、アルファベット3〜4文字に4桁の数字が組み合わせられています。車を購入する時、ナンバープレートの番号は、当地のシステムより自動的に割り当てられますが、追加料金を支払うことで自分の好きな番号を指定することもできます。特に中華系は、数字に対するこだわりが非常に強く、縁起の良い数字、例えば、3(生=生きる)、8(發=儲かる)と9(久=長持ち)が入ったナンバープレートを好みます。ですから、「8888」や「9999」等、中華系にとってラッキーな数字が入ったナンバープレートは中華系に大人気で、常に高額で購入されています。

一方、数字への迷信があまりないのがマレー系なのですが、例外もあり、その中でも、「7676」(トゥジュエナム・トゥジュエナム)のナンバープレートだけは絶対に手にしてはいけないものと言えます。なぜなら、「急落」を意味するマレー語「terjunam- terjunam(テルジュナム・テルジュナム)」と発音が似ており、車が崖から急落したり、川へ落ちてしまうといった意味を連想させるからということで、この数字が入ったナンバープレートの場合、マレー系の間では事故に遭いやすいと信じられています。

エレベーターの13A階とは14階のこと。4を好まない中華系の文化が反映されています。

中華系の数字へのこだわり

高層のコンドミニアムやオフィスビル、ショッピングモールのエレベーターに入ると、階数ボタンの「3A」や「13A」等、Aがついた階があることが気になったことはありませんか?当地の中華系の人々は「死」と同音の4を好まないので、部屋番号や部屋の階数等の4の表記は3A、14は13Aに代えて表示している場合が多いです。コンドミニアムを買う時にも、4階と14階に入る物件はいつも売れ残りがちになります。また、中華系にとって、邪気を払うことはとても大事な文化の一つです。中華系が信じる迷信の一つには、事件や事故等の悪い出来事に遭った時には、その事件に関する番号が入った宝くじを買うと、当選する確率が高くなり、自分が受けた悪運を幸運に一転できると信じています。例えば、車の事故に遭ったら、車のナンバープレートの数字4桁を指定買いしたりします。

ヒンズー教〜数秘術で決まる人生〜

ヒンズー教の方々は、数字一つひとつに大切な意味があるという考え方があります。1は太陽神で、2は月を意味します。生年月日と生まれた時間によって、その人を代表する数字も違ってきます。例えば、赤ちゃんの名前を決めるタイミングが、その子どもが生まれる前ではなく、生まれた日時により、その子どもを代表する数字が決まり、その数字に基づいて名前が決められます。また、結婚する前にも、相手との相性が合うかどうか、2人の生まれ持つ、この数字を事前に確認した上で話を進めなければならないという考え方があります。こうして各民族によって、数字に対する考え方は様々です。数字という面から、マレーシア人や文化を理解するというのも大変興味深いと言えますね。

当地の中華系の住宅街の番地は、左右で奇数偶数が分かれています。偶数列で番地が「4」にあたる場合、「2A」を使うこともあります。マレー系の住宅街ではその限りではありません。

アウヨン インイン さん