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肉骨茶 (バクテー)

当地で中華系を中心に親しまれているバクテーは、漢字では「肉骨茶」と書きます。発祥はKLから車で40分程の港町クランとされ、その昔、港で働く中華系の人々が重労働に耐えるため、手軽に栄養補給ができる朝食として広まったという歴史があります。屋台系の肉骨茶の店は、朝食用に早朝に開店し、人気店は昼前には売り切れになることがよくあります。当地では、豚肉の各部位に八角やクロープ、シナモンなどのハーブに醤油を合せたものが一般的ですが、数は少ないものの、白胡椒を効かせたクリアスープの店も人気です。屋台では、豚肉の脂身の少ない部分のみを提供するところが多いのですが、専門店に行くと、加えてホルモン、スペアリプ、軟骨など、自分の好みの部位を選んで注文、自分好みにアレンジする楽しみがあります。

バクテーの食べ方は、テーブルの上に置かれている小皿に、チリバディ(唐辛子)、刻みニンニク、濃厚な醤油などを加え、鍋から豚肉などの具材を取り出してこの自作の醤油ダレに付けながら食べます。ハープ香と旨昧がたっぷりの薬膳スープはレンゲですくってそのまま、またはお茶漬けのようにご飯にかけて食べる人もいます。肉骨茶はスープが基本ですが、「ドライ肉骨茶」という汁無しのスタイルも人気です。また、肉骨茶に欠かせないのが「ヤオチャーク」という揚げパンで、熱々のスープや自作の醤油ダレにつけて一緒に食べるのも定番の食べ方です。

自宅で作る場合は、スーパーのハーブコーナーで「肉骨茶の素」がRM10程(4〜5人用)で販売してます。ハーブ類の入った紙パックをそのまま鍋に入れて煮立てると専門店のスープが自宅で手軽にできます。このスープに骨付きの豚肉、皮付きのニンニク、マッシュルームなどを入れ、お好みで醤油、氷砂糖で調味して出来上がりです。

スーパーで売られている、肉骨茶のスープの素。必要なハーブは全て紙パックの中に入っており、日本帰国時にお土産として買い求める人も多いです。

※RM1 = 28円