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宗教行事

1年の間に4つの新年を祝うマレーシア

多民族国家の当地は、宗教行事の多さが大きな特徴の一つです。中でも「正月」は特にマレーシアらしい年中行事の一つ。各民族が信仰する宗教ごとに正月の日程が異なるため、当地では1月1日を含め年間を通して4つの正月を祝います。

ラマダン期間中は、16時頃から「ラマダンバザール」と呼ばれる屋台が各地に出現。ムスリムでなくても利用可能なため、マレー系のローカルフードを楽しむ絶好の機会です。

高く持ち上げるほど縁起が良いとされている、縁起料理「イーサン」。

ディパバリの時期、街中には「コーラム」と呼ばれるカラフルな米のアートが出現。

イスラム教の正月:ハリラヤ・プアサ(ラマダン明け)
2021年5月13日・14日(予定)

ハリラヤ・プアサは、イスラム教の正月にあたる行事。毎年1カ月間にわたって行われる「ラマダン(断食期間)」明けに迎える、一年で最もめでたい年中行事の一つです。断食といっても、1カ月の間全く飲食ができないわけではなく、日没から日の出の間、太陽が出ていない時間帯であれば飲食や嗜好品を楽しむことが許されています。この時期、公立学校や会社では早めの帰宅が許されており、交通量の多い都心部では通常より1〜2時間早い午後3~4時頃から渋滞が発生します。ハリラヤ・プアサ当日、ムスリムの人々は事前に新調しておいた「バジュ・マラユ(男性用)」や「バジュ・クロン(女性用)」といったハリラヤ専用の民族衣装を着用します。オープンハウスと呼ばれるホームパーティーを開き、親戚や友人を招待して盛大にお祝いをする家庭も。もしオープンハウスに招待された際には、女性はなるべく露出を控えた服装を選びましょう。Tシャツは許容範囲内ですが、過度な露出のあるものはイスラム教の宗教マナー上タブーのため、ミニスカートやショートパンツなどは避けましょう。

中華系の正月:中華正月
2021年2月12日・13日(予定)

中華系の人々の正月「中華正月」は、日本では旧正月と呼ばれている旧暦の正月をさします。期間中は、街中が縁起色の赤色で埋め尽くされ、また衣類を新調する習慣があるため、赤い衣類が多く店頭に並びます。この時期になると、当地のレストランでは刺身などを盛った正月料理「イーサン」がメニューに登場します。イーサンは皆で一斉に箸で持ち上げ混ぜながらいただく縁起料理です。中華正月では、この時期ならではの贈り物も。中華系の文化圏で「繁栄」を意味するみかん(1箱約RM10~30/250〜750円)を、正月前にお世話になっている人に贈ることが習慣になっています。日本の正月と同様にお年玉(アンパオ)を渡す文化もあり、既婚者が子どもを含めた独身者に渡すのが一般的です。

ヒンドゥー教の正月:ディパバリ
2021年11月4日(予定)

ヒンドゥー教の正月「ディパバリ」は悪(闇)に対する善(光)の勝利を祝福する行事。オイルランプやイルミネーションで街中が装飾されることから別名「光の祭典」とも呼ばれ、ハリラヤ・プアサや中華正月と並ぶ一大イベントです。ディパバリ当日、新調した民族衣装を着てお寺参りをしたり、親戚同士が集まって食事を共にしたりして正月を祝います。

※RM1 = 25円

本誌営業しのえ

多民族国家だけあって宗教行事の多いマレーシア。行事の数だけ祝日も多いので、嬉しい反面、日本と比べて、仕事のペースをつかむのが難しい時もあります。