Hello Malaysia

パン

アジア圏なので米・麺食がメインと思いきや、実はパンも大好きなマレーシア人。1個数十円の安価なモノから、世界的な有名ベーカリーまでよりどりみどりです。

パンが大好きです。当地ではどんなパンが購入できますか?

ここ数年、首都圏を中心に、ちょっとしたブームになっているのが高級ベーカリーの開店ラッシュ。わずか十数年前までは、いわゆるベーカリーと呼ばれる本格的なお店は高級ホテル内に出店している程度で数が少なく、パンといえば昔ながらのカヤトーストやアンパンを売る駄菓子屋または屋台系の店、スーパーの店頭販売がメジャーな存在でした。それが2007年に、マハティール元首相と日本人職人が共同でプロデュースする本格ベーカリー「The Loaf」の開店により状況が一変。その後はフランスの「Paul」など国際的なブランド店や、海外で修行を積んだマレーシア人職人がプロデュースする、いわゆる”本格的なベーカリー”が次々に開店して、今では高品質で個性豊かな店が百花繚乱の状態です。市場の拡大に伴い、最近では欧米系だけでなく台湾系や韓国系の店も多く見られるようになり、国際色豊かなベーカリーが数多く展開されることによって、多少割高でも高品質のパンが気軽に味わえるようになりました。

最近のトレンドは、コロナ禍の中で健康志向もあってサワードウや黒パン等、欧州のハード系パンも少しずつ浸透しつつあり、またサテー(マレー風の焼き鳥)やグラマラッカ(マラッカの特産品である黒砂糖)等、当地ならではの食材や調味料を使った商品も購買意欲を刺激しています。また、高級スーパー「ジャヤグローサー」では、店舗併設の焼きたてベーカリー「The Baker’s Son」を持つ他、本格的なコーヒーやパスタ等の食事を出すベーカリーカフェ「AmazingBakes」を併設する店もあり、ベーカリーで食事を楽しむスタイルが定着しており、コロナ後も当地のパン事情は進化し続けています。

取材協力:Jaya Grocer®
www.jayagrocer.com