Hello Malaysia

ファーストフード

ファーストフードと言えば、「早い」と「安い」のキーワードが浮かびます。短時間でサーブされ、しかもリーズナブルなファーストフードは当地でも大人気です。ここでは、マレーシアにおけるファーストフードの歴史と代表的なローカルファーストフードをご紹介します。

マレーシアにはどんなファーストフードがありますか?

マレーシアにおけるファーストフードの歴史

2020年の若者向けの某ネット調査によると、マレーシアのTOP 3の人気ファーストフードチェーン店は「マクドナルド」、「ケンタッキー」と「ピザハット」だそうです。しかし、マレーシア初出店の海外のファーストフードのブランドは、実は1963年にKLで1号店をオープンした「A&W」だということを知る日本人の方はあまり多くはないかもしれません。また、「A&W」では、1965年に初の「ドライブスルー」対応の店舗を設立しました。それから、海外のファーストフードチェーン店は次々とマレーシアに上陸してきました。

当地ならではのメニュー

マレーシアはイスラム教国なので、マクドナルドを始めとする大手ファーストフードチェーンでは、豚肉とアルコールを使ったメニューがないというのは、日本との大きな違いでしょう。また、マレーシアの食文化や味の好みに合わせて、ローカル化されたメニューがたくさんあります。例えば、マレーシア人の国民的な朝食である「ナシレマ」をハンバーガーで表現したメニューは数年前に期間限定で発売され、大きな話題を呼びましたし、当地のかき氷「チェンドル」の味や、マレーシア人に広く愛されるマイロ味(日本ではミロと呼ばれています)のアイスクリーム等、ご当地ならではのメニューも限定メニューとして発売されるので、機会があれば試してみると良いでしょう。また、辛いソースが大好きなマレーシア人は、フライドポテトからピザまで、チリソース(唐辛子味のソース)で食べる人が多いため、当地で初めてファーストフードのテイクアウト(お持ち帰り)をすると、「トマトケチャップでなく、なんでチリソースしか入ってないの?」と思う日本人の方もいらっしゃるようです。ちなみにマレー語で「ケチャップ(Kecap)」というと、一般的に醤油を指しますので、チリソースではなくトマトケチャップをテイクアウトの商品と一緒に入れて欲しい場合は、「トマトソース」と伝えると、スタッフの方も理解しやすいですね。

マレーシアの家庭料理を自分で皿に取るスタイルのエコノミーライス。野菜、肉、魚の順に価格が高くなります(1皿RM6〜10/168~280円) 程度。

マレーシアの代表的なファーストフード

多民族国家ゆえに、各々の民族の料理が楽しめることから「グルメ大国」と呼ばれるマレーシアでは、高い多様性がファーストフードにも表れています。マレーシア生まれのファーストフードブランドの中には、地元グルメを代表する料理をメインにしたブランドが人気で、例えばインド系ムスリムのカレーを中心にしたぶっかけ飯である「ナシカンダール」の専門店「ナシカンダールペリタ」やハラルのチキンライスチェーン「ザ・チキンライス・ショップ」、お粥と揚げパンの人気店「I love yoo!」などがあります。また、マレーシアのファーストフードと言えば、「エコノミーライス(経済飯)」は欠かせない存在と言えます。経済飯を売る店では、マレーシアの家庭的なおかずが何十種類も揃っており、ご飯の上に好きなおかずを選んで乗せ、自分流の「ワンプレート」がアレンジできます。これこそがマレーシアを代表するファーストフードと言える存在でしょう。

当地の大手ファーストフード店には、マレーシア人が大好きなフライドチキンが必ずと言っていい程メニューにあります。

※RM1 = 28円

アウヨン
インイン さん