Hello Malaysia

新型コロナウイルス

呼吸困難や呼吸不全に陥り、持病持ち、高齢者は死亡するリスクが高い

去年の11月に中国で始まった新型コロナウイルスは、わずか数カ月で世界保健機関(WHO)のパンデミック宣言を受け、記録されているだけでも現在世界での感染者数は4千万人近く、そして死者数は既に100万人以上になります。留まるどころか、未だ世界中で封じ込め対策を試みながら戦いは続いています。

コロナウイルス自体は、数ある一般的な風邪ウイルスの一つとして以前から知られていますが、今回は「新型」のため接触すれば誰でも感染する可能性があり、感染が広がっていきます。特徴はといえば、ほとんどが無症状あるいは軽症の風邪で済むこと。悪化する人は、発症してから6日目頃に重症化し、数時間から1日で様態が一変することもあります。息切れ、呼吸困難、呼吸不全に陥り、持病持ち、高齢者等を死に追いやるリスクが高いという病気です。その病理学的理由はウイルス自体の毒性による組織の破壊、本人の免疫力暴走による正常組織の破壊、そして微小血栓症がもたらす急激な酸欠から起こる組織の壊死が原因だと分かっています。

治療薬としては抗ウイルス剤として「レムデシビル」があります。抗ウイルス剤は抗生物質と違い、ウイルスを殺すのではなくさらに増殖するのを防いでくれるのみです。インフルエンザの治療薬「タミフル」同様、5日間服薬する間薬でウイルスの増殖が抑えられ、そのうち自分の免疫力が働きだし、ウイルスを自力で退治できるようになります。ですから症状の初期の段階で飲み始めればウイルスの量がそれ以上増えず、組織破壊も少なく軽症で済むという仕組みです。問題は値段の高さ且つ静脈投与である点で、使用は入院患者に限られます。現状、既にウイルスが増殖してしまった重症化した人にのみ投与されており、投与しない人に比べ改善度は30%程とさほど効果は見られていません。その他の治療法は依然として重要で、免疫力暴走を抑えるステロイド剤、微小血栓症のための抗凝固剤、ウイルス感染後に起こりうる細菌による二次感染のための抗生物質等となります。また、呼吸不全を防ぐ呼吸器や多臓器不全対策のICUなど高い医療技術を用いたサポートが重要となります。

今回かなりはっきりしたのはウイルスの毒性だけでなく、いかに国や地域レベルでとる感染予防対策が感染者・死者を増やさないために大切かということです。どの国も同じマニュアルに則っているため、政治、経済、医療技術、国民性により結果にかなりの違いが出てるのが分かります。マレーシアでは、政権交代後間も無く、2020年3月18日にロックダウンが始まりました。政府、医療、交通、警官、軍隊、メディア、NGO等の連結、そして国民一人一人の努力により、医療崩壊も起きず第二波が過ぎ去りました。恐怖も徐々に薄れ、日常が徐々に戻りつつあった矢先、サバ州での選挙に起因したクラスターにより2020年10月現在、第三波の真っただ中です。ワクチンが早く出来たら全て解決されると考える方もいるかもしれませんが、新しいワクチンができ、完全に定着するまでには何年も掛かるでしょう。

※RM1 = 25円

コロナウイルスの感染を調べるPCR検査では、喉と鼻の両方に綿棒を入れ、鼻咽頭をぬぐい液を取ります。検査結果は24時間から、場所によっては数日かかります。(1回約RM400弱)。

バラト よしみ医師

パンデミックは死だけでなく、不景気、失業、子ども達の学習妨害、精神的ストレスなど様々な社会的影響を生み出しています。新型コロナウイルスは、私たちの生活や価値観をもっとシンプルにしてはと問いかけているようにも感じます。

ジャパンメディケア
Mahameru International Medical Centre
107, 109, Jalan Maarof, Bangsar, 59000 KL.
Tel: +603-2287-0988
mimc@mahameru.com.my
www.mahameru.com.my