マレーシアでよく見かける鍼灸院。せっかく当地に住むのだから、一度は行ってみたいという方もいらっしゃるでしょう。鍼灸医学は、今から2千年以上も前に古代中国で誕生したものです。最近のマレーシアでは、伝統的な東洋医学と、現代の健康科学研究を組み合わせた、より安全で総合的な治療を提供する鍼灸院も出てきました。診療の流れですが、まずは、四診法「望・聞・問・切（ぼう・ぶん・もん・せつ）」という東洋医学の診察法で患者さんの舌や脈の状態を確認したり、悩みの症状についてお話を伺います。この時、服用中の薬がある場合、また、健診結果等をお持ちであれば、医師に見せることができるように事前に持参するとよいでしょう。その後は、鍼治療に入ります。時間は、施術内容や初診・再診にもよりますが、約60分から90分で全行程が終了します。気になる料金についてですが、当院の場合は、鍼治療が1回RM150~180（4,200~5,040円）、美容鍼がRM150（4,200円）、美容カッサがRM100（2,800円）となっています。必要に応じて漢方の処方も可能です。鍼灸院を選ぶポイントは大きく2つあります。1つ目は、院内で使用されている針等の器具や漢方薬が安全なものかどうか、2つ目は、診療代が明瞭会計であるか、です。針の質については、日本製のものが世界的に最も質が高く、繊細な身体の細胞を傷つけにくいとされています。当地では、日本語対応が可能な鍼灸師もおり、また、患者さんが女性の場合、気軽に相談できる女性の鍼灸師もいますので、日本人の方で初めて鍼治療を受ける方にとっても安心でしょう。