pradcol近年、マレーシアでは、キャッシュレス決済手段として最も一般
近年、マレーシアでは、キャッシュレス決済手段として最も一般的な「クレジットカード」に加え、キャッシュレスアプリ決済も急激に普及しています。当地では、コロナの感染拡大を契機に、数多くのキャッシュレスアプリが登場し、若者はもちろん、中年やシニア世代の利用者も拡大しているようです。現金を持ち歩く必要がなくて便利な半面、セキュリティ面について不安の声もあるでしょう。そこで、今回の特集では、読者レポーター・インインが8人のローカルにキャッシュレスアプリの使用経験を聞いてみました。また、当地で人気のキャッシュレスアプリの使い方もチェックしましょう。
Caroleさん・30代・中華系
携帯番号さえあれば
相手に送金が可能
私はキャッシュレス派です。最近ではスーパーやパン屋さん等、多くのお店で使えるようになったため、現金が足りない時にも便利です。また、路上駐車場の駐車料金もスマホ決済で支払えるようになりましたから、小銭を持ち歩く必要がなくなり助かっています。他にも、家族や友達に口座番号を聞かずに送金できる機能も便利ですね。全てが便利なわけでもはなく、例えば、チャージ(課金)する時に接続に問題が起こる場合は少し面倒ですね。あと私が使っている「Touch ‘n Go eWallet」は利用者向けに毎月プロモーションをやっているので、現金を使うよりさらにお得になってます。
Steveさん・40代・中華系
いろんな決済アプリの
特典が楽しめる
キャッシュレスアプリ決済は利便性が高いし、セキュリティ面もしっかりしているから、使い勝手が良いです。特にパンデミック以降、キャッシュレスだと最小限に人やものとの接触も抑えられて安心です。ただ、使い始めの頃は、認証パスワードをよく忘れてしまい、決済できない時が多くて現金払いしたことも。私はいろんなアプリを使っているから、各種アプリの特典や割引を定期的にチェックすることが楽しみです。ちなみに、今まで一番お得な決済は、SS2の某ドリアン屋さんで「Maybank Scan and Pay」を使ったら、なんと30%オフになったケースかな(笑)。
Ernieさん・20代・マレー系
スマホ決済は便利だけど、
財布も忘れずに!
お店がキャッシュレス対応であれば、基本的にはキャッシュレス決済を選択します。多額の現金を持ち歩くのは不安なので、キャッシュレスの方が安心ですね。スマホ決済では、お金を数えたり、お釣りをもらったりする手間がかからないから、決済すること自体がスムーズにできます。でも、まだ全てのお店がキャッシュレス対応ではないから、先日は、キャッシュレス対応でないお店に入ってしまい、現金がなくて何も買えずに帰宅してしまいました(苦笑)。まだ当面は念のためにも、スマホと財布を両方持った方が良いですね。
Aliaさん・20代・マレー系
還元率が高くて
現金よりもお得
KLではキャッシュレス化が進んでいるから、現金はあまり使わなくなりました。キャッシュレスだと決済時間も速いし、現金をおろす必要もなく便利です。接続が悪い時もたまにありますが、基本的には問題なく使えています。ちなみに私は「GrabPay」をよく使っています。同アプリで決済するとポイントが貯まり、使えば使うほど会員ステータスが上がってポイントの還元率も高くなり、むしろ現金で払うのはもったいない!同アプリでは配車もフードデリバリーもでき、最強なキャッシュレスアプリなので強くオススメします。
Wei Simさん・50代・中華系
購入履歴をスマホで
確認でき家計管理が楽
キャッシュレスアプリは、主婦である私にとってとても重宝しています。朝市で買い物する時に、品物を両手いっぱいに持ちながら、現金を出すのが不便で、お釣りの確認をきちんとできないこともあります。キャッシュレスアプリを使うと、決済も速いし、買い物履歴もデータとして残るので、家計管理が楽です。デメリットは、お金そのモノが実際に目に見えないから、つい使いすぎてしまうことです。毎月のチャージ金額上限を自分で決めて、慎重に使わなければならないですね(笑)。
Sanさん・60代・中華系
通販サイトでの買い物で
使うと送料無料も
パンデミックになってから、キャッシュレスアプリデビューして、今は主な決済手段として使っています。現金で取引する手間もかからず、スピーディーに決済できるところが好きです。特に朝市や屋台で汚れたお札をもらう心配もなく、衛生面を考えるとメリットが多いですね。少し残念なのは、電波が悪い時には接続しにくいことくらいかな。私はよくネット通販サイト「Shopee」で買い物をするので、決済時に「ShopeePay」を選択すると、送料無料やキャッシュバックの特典を受けられる場合もあり、とてもお得ですよ。
こんなところでも使えるよ!
KLを中心に、ショッピングモール、飲食店、ガソリンスタンドなど、色んなところがキャッシュレスアプリ対応になっています。意外かもしれませんが(⁈)、実はこんなところ↓でも使えるんです。
朝市の果物屋さん
コンビニ
ホーカーセンター
路上駐車料金の支払い
屋台
「Touch 'n Go eWallet」の使い方:
ここではローカルに人気の「Touch ‘n Go eWallet」の使い方を紹介します。
Step 1
アプリをダウンロード後、登録画面にいきます。電話番号を入力して本人確認を行い、6桁のPIN番号と秘密の質問を設定し、最後に、氏名、国籍、パスポート番号、メールアドレスを入力して登録完了です。
Step 2
「Reload」をタップしてチャージ画面にいきます。チャージしたい金額を選択・入力し、クレジット・デビットカード又はオンラインバンキングから支払方法を選びます。チャージできたら通知画面が出てきます。
Step 3
支払方法は、2種類あります。「Scan」は自分でお店のQRコードを読み取る方法です。QRコードをスキャンし、金額と暗証番号の入力で支払い完了です。最後は店員に支払い完了画面を見せればOKです。
Step 4
「Pay」は自分のバーコード・QRコードを店員に読み取ってもらう方法です。まずは暗証番号を入力して自分のバーコード・QRコードを表示させ、店員が決済端末で読み取りをすれば支払い完了です。
Step 5
送金機能「Transfer」を使うには、身分証明書での本人確認が必要です。パスポートの写しと本人の自撮り写真を登録後、個人間の送金が可能です。送金するには、相手(同アプリに登録している方のみ)の携帯番号と金額を入力したら送金完了です。
まとめ
当地で初めてキャッシュレスアプリを使った時には、本当に決済できるかビクビクしましたが、驚くほどのスピードで支払いが完了し、その便利さに感動したことを覚えています。それ以来、現金はほぼ使わなくなりました。余談ですが、以前は長財布を使っていたのですが、現金をあまり使わなくなったことで小さい財布に変え、荷物も軽くなりました。当地のキャッシュレスアプリ未体験の読者の皆さん、最初は不安に感じるかもしれませんが、身近なスーパーやお店で少額の決済から試してみてはいかがでしょうか。ぜひ、この記事を参考にして、キャッシュレスアプリを上手に活用してみてください。
読者レポーター・インイン