precolドイツの端境期は3〜4月。日夜の温度差が緩くなる5月後半からが地
旬の野菜トルテ
材料 (26cmタルト型)
グリーンピース(鞘付き300g)又は冷凍物 ••••• 200g
人参(小斜め切り)••••• 250g
ベビースピナッチ(葉のみ)••••• 1掴み
絹さや(又はスナップエンドウ・ツルを取る)••••• 100g
白アスパラ(手に入れば) ••••• 3〜4本
グリーンアスパラ ••••• 5〜6本
生ハム又はベーコン(粗微塵切り)••••• 80g
全卵 ••••• 3個
生クリーム ••••• 300cc
パルメザンチーズ ••••• 40g
塩 ••••• 小匙1/2
白胡椒、ナツメグ ••••• 各少々
トルテ生地(又は市販の生地)
小麦粉 ••••• 220g
無塩バター ••••• 80g
全卵 ••••• 1個、
塩 ••••• 小匙1/3
氷水 ••••• 50cc
作り方
❶トルテ生地はボウルに冷やした小麦粉を入れ角切りにしたバター、塩を加えスケッパーと手を使いサラサラになる迄手早く混ぜ合わす。全卵、氷水大匙2を加えて手早く混ぜながら軽く捏ねて一塊にする。途中、生地が硬い場合は更に具合いを見ながら冷水を足す。生地を最低1時間冷蔵庫で寝かす。オーブンは200℃にセットする。
❷鞘付きグリーンピースは鞘から出す。スピナッチはきれいに洗っておく。白アスパラは丁寧に皮を剥き、グリーンアスパラは指で茎下から折れる所まで手繰る。
❸大き目の鍋に水と塩少々を加え沸騰させる。白アスパラは中火で約10-12分、グリーンアスパラは約1分、人参、グリーンピースは約4-5分、絹さやは約3-4分、最後にスピナッチを約1分と順に茹で水切りする。白アスパラは2cm幅、グリーンアスパラは斜めに4cm、スピナッチは1cmに切る。大き目のボウルに冷ました下茹で野菜全てをよく混ぜておく。全卵、生クリーム、パルメザンチーズを泡立てないように撹拌し、白胡椒、ナツメグで調味しておく。
❹①を冷蔵庫から取り出し、麺棒で軽く延ばしてからバターを軽く塗ったタルト型に両指を使ってしっかり貼り付ける。具と卵液が溢れ出ぬ様に高さをしっかりとる。生地底をフォークで数カ所穴を開けたらもう一度冷蔵庫に型ごと入れて生地を締める。
❺④を冷蔵庫から取り出し、③の野菜を敷き詰めベーコンみじん切りを振り広げ卵液を回し入れたらオーブンへ入れ190℃で約30-40分、焼き目を余り付けずに焼く。上火が強い場合はアルミ箔で表面を覆う。竹串に卵液が付かなければ完成なのでオーブンから取り出す。卵液が竹串に付く場合は更に10-12分程焼く。熱々より常温近くまで冷ましていただく。好みでパセリのみじん切りを振ってもきれい。
ちょっとひと言
ドイツの端境期は3〜4月。日夜の温度差が緩くなる5月後半からが地物野菜の本格出番となります。南半球、アフリカ方面からの野菜果物は徐々に姿を消しスペイン、イタリア産を押し退ける様にドイツ産野菜果物で市場やスーパーは賑やかさを増します。6月後半に女王様の白アスパラは姿を消しますが、鞘入りの豆類、アーティチョーク、色々な蕪、葉付きの人参は香りも甘さもピカイチ!葉物野菜や多くのベリー類も露地物…。ドイツでは6〜7月が旬♥料理好きには堪らないんですよ!
PROFILE
ドイツにも「愛は胃の腑から」という言い回しがあります。周りの人に食べさせたくて、あっという間に約30年。料理できなくなるその日まで、ハードで楽しいシェフ業を続けるつもりです。(料理研究家 佐知子)