Hello Malaysia

precol2022年も宜しくお願い申しあげます!皆様のご健康と幸福、更なる

トスカーナの白いんげん豆とキャベツのスープ

材料 (6-8人前)

大型カンネリーニ(乾燥白いんげん豆)- 300g
玉ねぎ大(粗微塵)- 1個
ニンニク(微塵切り)- 2かけ
人参(半月切り)- 中2本
セロリ(5mm厚さ小口切り)- 2本
リーク(5mm厚さ半月切り)- 15cm
キャベツ(ざく切り)- 大1/2個分
ちりめんキャベツ(ざく切り)- 中1/4個分
ケール(1.5cm幅千切り)- 4〜5枚
完熟トマト(賽の目切り)- 中1個
トマトピュレ – 大匙2
じゃがいも(賽の目切り)- 大1個
生セージ、タイム、ローズマリー – 各2枝
ベイリーフ – 4枚
オリーブオイル – 大匙 3〜4
塩、コショウ – 適量
目の詰まった硬めのローフパン(3cm の角切り)- 1個

作り方
❶ 白いんげん豆はサッと洗い最低8〜12時間、タップリの水で戻す。マレーシアは気温が高く水が傷み易いので冷蔵庫でゆっくり戻す。
❷ ①がふっくらと戻ったら大型鍋に漬け汁ごと移し、セージ、タイム、ベイリーフ2枚を加えて火にかける。豆が絶えずたっぷりの水が被るように気をつけ、初めは強火、沸騰後に泡を掬い取り中火で30〜35分茹でる。指で潰れる位になったら火から下ろす。茹だった半量の白いんげん豆を取り出し、裏漉しするかバーミックス、プロセッサーにかける。残りの半量は茹で汁ごと取っておく。セージ、タイムは取り除く。
❸ 大型鍋にオリーブオイル、玉ねぎ、ニンニク、ベイリーフ2枚を入れ中火にかける。玉ねぎが透き通ったらじゃがいも以外の他の野菜を順に加えては良く撹拌、多少しんなりして来たところで豆、茹で汁、裏漉しした豆を加え強火で煮始める。茹で汁が少ない場合は更に水を加え野菜全てが水面から出ない様にする。具材が多いので大き目の木ベラで鍋底からしっかり混ぜ合わせる。
❹ 野菜がしんなりしたらトマトピュレ、じゃがいも、ローズマリーを加え、塩、コショウで調味、アクや泡を時々掬いながら蓋をして40〜50分、弱めの中火でじっくり煮て行き全ての野菜が柔らかくなったら火を止める。
❺ スープ皿に角切りにしたパンの一部を敷き④のスープをたっぷりよそう。更にパンを添えて熱々を頂く。

ちょっとひと言
2月の極寒期にピッタリな具沢山スープは、中華正月時期の暑いマレーシアでも頂ける栄養タップリなスープです!ストック無しでも白いんげん豆、野菜類から滲み出す旨味は、肉の出汁とは一味違う優しく滋味に溢れたホッとする万人向けの味!「ラ·リヴォッリータ」とも呼ばれるこのスープ、本場イタリアではケールの仲間の黒キャベツをベースに作りますが、マレーシアではケールやちりめんキャベツが手に入り易いでしょう。トスカーナでは角切りパンも野菜と共に煮込むのですが、出来上がりがスープの水気を吸い過ぎ、ボッタリしてパン粥のようなので、スープにパンを添えるやり方をオススメします。

PROFILE
ドイツにも「愛は胃の腑から」という言い回しがあります。周りの人に食べさせたくて、あっという間に約30年。料理できなくなるその日まで、ハードで楽しいシェフ業を続けるつもりです。(料理研究家 佐知子)