良心学入門、夕あり朝あり、論理トレーニング101題、ある男、男のヨガ、大きな文字
乱読のかけら (2022年1月)
良心学入門
同志社大学良心学研究センター
岩波書店
(2018年7月18日発行・初版)
私の母校の同志社大学の先生方がそれぞれの専門分野から良心について書いた短い論文を編集した本です。1つの結論に到達することを目的とした本ではないので、1つのテーマにこれほど違った見方があるのか、ということを知るという意味では、いい本だと思います。
夕あり朝あり
三浦綾子
新潮文庫
(2019年4月25日発行)
白洋舎の創立者の伝記です。主人公の波乱万丈な人生が、物凄いスピード感を持って描かれていています。著者の三浦綾子が実際に主人公に会って、聞き取りをし、それを主人公の語り口の文体で小説にしています。明治生まれのクリスチャンは本当にすごいと思いました。
論理トレーニング101題
野矢茂樹
産業図書
(2017年12月1日発行)
これは、IQテストというか、数学の文章題の現代国語版と言いましょうか、思い切り考えさせられる問題集です。これらの問題を読み流す
(私がそうでしたが)だけでなく、受験参考書のように勉強すれば、きっと文章の論理矛盾が簡単に見破れるようになると思います。
ある男
平野啓一郎
文春文庫
(2021年9月10日発行・初版)
平野啓一郎の「マチネの終わりに」に感動し、この本を読んでみることにしました。3分の2まではとても面白かったのですが、答えが見えてしまった途端、結末が想像でき、その想像が裏切られずに終わってしまったので、失望しました。もう少し捻って欲しかったです。
男のヨガ
竹下雄真監修
朝日新聞出版
(2018年7月30日発行・初版)
この本には、MCO中にお世話になりました。この本のポーズを参考に、毎朝40分間、自宅で1人ヨガを続けたお陰で、腰痛はなくなり、身体の動きも鈍りませんでした。私に出来るポーズはマスターしたので、忙しくてヨガ教室にいけない人に使って欲しいと思います。
大きな文字でもう1度読みたい文豪の名作短編集
彩図社
(2021年8月12日発行・初版)
最後の坂口安吾の「堕落論」以外は読んだことがありましたが、60歳になって読み返すと、どの小説も新鮮な感じがしました。その中でも一番考えさせられたのは森鴎外の「高瀬舟」でした。囚人になる方が食べる心配がないので楽という事実には重いものを感じます。
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