pbcol蜜蜂と遠雷、音の記憶、世界でいちばん貧しくて美しいオーケストラ
乱読のかけら (2020年1月)
蜜蜂と遠雷
恩田陸
幻冬舎
(2017年4月15日発行)
音楽をこれほどまで詳細に言葉で表現しえた作家を私は知りません。これは音楽にとって、歴史に残る小説だと思います。現実には絶対にあり得ない天才ピアニストたちの競演が、小説の中で実に大胆に、しかし繊細に描かれています。
音の記憶
小川理子
文藝春秋
(2017年2月25日発行・初版)
パナソニックの女性役員の自伝です。タイトルから期待したような内容ではありませんでした。悪く言えば、パナソニックの役員まで登りつめながらも、ジャズピアニストとしても売れているよ、と自慢しているような感じの本です。
世界でいちばん貧しくて美しいオーケストラ
トリシア・タンストール
東洋経済(2013年9月12日発行・初版)
原賀真紀子訳
ベネズエラの音楽による社会変革の試みは、本当に素晴らしいです。こんなことが貧しい国々で実現したら世界は変わると思います。ただこの本の日本語のタイトルはほとんど騙しに近いと思いました。内容は全く違います。
経済学なんて教科書だけでわかるか!ボケ!! でも本当は知りたいかも。
さくら剛
ダイヤモンド社
(2019年2月27日発行・初版)
それなりに面白い経済学入門書です。解説のための例が、私のような平成時代を日本で全く過ごしていない人間には未知のことも多く、返って難しくなっています。「ドラクエ」って何?と思ったらこの本は読まない方がよさそうです。
天才を殺す凡人
北野唯我
日本経済新聞出版社
(2019年2月8日発行)
期待したより内容は薄く、学ぶことは少なかったように思います。私は今まで、ギャンブラーのような起業家には会いましたが、天才と思えるビジネスマンに会ったことがありません。ほとんどの職場には天才などいないように思います。
その英語、ネイティブはカチンときます
デイビッド・セイン、岡悦子
青春出版社
(2013年9月30日発行)
この本の英語ネイティブとは、おそらくアメリカ人の教育を受けた人たちだと思います。私のように英語をほぼマレーシア人とのコミュニケーションだけに使っている人間にはあまり役立たないというか、意味がない本だと思いました。
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