Hello Malaysia

pbcolファクトフルネス、『民族』で読み解く世界史、朝の祈り 夜の祈り

乱読のかけら (2019年12月)

ファクトフルネス

ハンス・ロスリング

日経BP社(2019年2月1日発行)
上杉周作・関美和訳
目から鱗が落ちた本です。私たちの中にある思い込みの世界は、真実とかなり違っていることをこの本から学びました。世界を見る時の10の思い込み本能を打破し、ファクトフルネスの理論を使って、世界を見てみたいと思いました。

『民族』で読み解く世界史

宇山卓栄

日本実業出版社
(2018年9月1日発行)
世界の民族に関する私の知識がこの本で一新された気分を味わいました。特に朝鮮半島は、ソウルの漢江から北はツングース系満州人の地で、南は韓人の地、高麗や李氏朝鮮は満州人の王朝だったことなど、新しい知識が得られました。

朝の祈り 夜の祈り

J・ベイリー

日本キリスト教団出版局
(2015年5月20日発行)新見宏訳
クリスチャンが毎日の祈りのために使う祈祷書です。クリスチャン以外の人は、倫理学の詩として読むと面白いかもしれません。毎日朝晩1つずつ祈りを祈るようになっており、私は1カ月かけてこの祈祷書を読み、日々励まされました。

英語のこころ

マーク・ピーターセン

インターナショナル新書
(2018年4月11日発行・初版)
翻訳を生業としてきた私が疑問に思ってきたことへの幾つかの回答をこの本の中に見出しました。日本語から英語に訳す際、直訳しては英語として日本語ほどパンチが効かない表現になってしまう事例など、とても勉強になりました。

獅子吼

浅田次郎

文春文庫
(2018年12月10日発行・初版)
浅田次郎の短編小説集です。短編ですがとても読み応えのある小説ばかりでした。戦時下、食料不足の動物園で処分されるライオンを主人公にした「獅子吼」と満州を彷徨う中佐と少尉の物語の「流離人」は、設定が面白い短編小説でした。

海の見える理髪店

荻原浩

集英社文庫
(2019年5月25日発行・初版)
荻原浩の短編小説集です。「海の見える理髪店」は直木賞受賞作です。短編ながら、直木賞を受賞して当然と思える構成とストーリーでした。「成人式」は死んだ娘の代わりに両親が若作りをして成人式に出席するという滑稽で悲しい物語です。

翻訳&通訳なら桜コンサルタント社にお任せ!
Tel: 03-5638 3001
info@sakura.net.my
http://www.sakura.net.my