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風は思いのままに、剣を収めよ、トマス・アクィナス、詐欺の帝王、不死身の特攻兵

乱読のかけら (2021年10月​)

風は思いのままに

山本将信

日本キリスト教団出版局
(2020年12月14日発行・初版)
著者の山本先生は私が最も敬愛する牧師先生です。1カ月間1日1つの聖書の節とそれに対応する短い説教が書かれた素晴らしい本です。この本に収められた内容は、キリスト教信仰の基本で、キリスト教に興味のある人、すでにクリスチャンの人の両方のよき手引書になると思います。

剣を収めよ

ジョン・ディア

新教出版社
(2018年10月1日発行・初版)
翻訳が悪いのか、元の文章が不明瞭なのかは分かりませんが、どうしてこのような本が出版されたのかと考えてしまう、読んでよく分からない本です。非暴力で社会的な抵抗活動を行なったクリスチャンたちの行動を紹介する本ですが、その意図がほとんど伝わらない状況になっています。

トマス・アクィナス

山本芳久

岩波新書
(2017年12月20日発行・初版)
先月紹介した「キリスト教講義」の著者の1人が書いた本で、トマス・アクィナスのことがとてもよく分かりました。徳について理解、理性の役割などを、聖書の思想とギリシャ哲学の知識を駆使して、探求し、キリスト教の土台を作ったトマス・アクウィナスの神学には感動を覚えました。

詐欺の帝王

溝口敦

文春新書
(2014年7月25日発行)
私には遠い世界の話が書かれた本と思って読み始めたら、「ディナール詐欺」の仕掛人の話だとわかり、日本の友人からディナールがマレーシアで手に入らないかと尋ねられたことを思い出しました。この本で一番興味を惹かれたのは、違法に儲けた大金を使うのが実に困難であるということです。

不死身の特攻兵

鴻上尚史

講談社現代新書
(2017年12月13日発行)
特攻隊の攻撃はほとんど効果がなかったこと、特攻隊として死んでいった隊員は自ら望んで死んだのではなかったこと、そしてこの本の主人公は、9回特攻として出撃し、死ななかったこと、など、今までの歴史を覆す、すごい事実が書かれたノンフィクションです。

君も星だよ

ミマス

音楽之友社
(2016年8月31日発行・初版)
合唱曲の「COSMOS」の作詞作曲者のミマスの本です。COSMOSは意味がよく分からない詩なので、ミマスは変わった人かと思ってこの本を読み始めました。最初の方はつまらなかったのですが、途中から、結構面白くなってきて、ミマスって結構勉強して、結構考えているなあと感心しました。

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