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golfcol大人になって年齢を重ねていくとついつい偉そうになってしまいが

好評連載ゴルフコラム一球一球心を込めて…
鈴木秀純
テンプラーパークCC所属プロKL日本人学校卒のPGAプロ

偉そうになったらアカン

大人になって年齢を重ねていくとついつい偉そうになってしまいがちではないでしょうか。あ~怖い怖い。「○○会長」、「〇〇社長」、「〇〇MD」、「〇〇先生」、「〇〇師匠」などなど。仕事での社会的立場や肩書きなど人間は弱い生き物なのでついつい偉そうな態度をとってしまうのでしょう。若い頃には周りに言ってくれる人や叱ってくれる人が沢山居たけれど、年齢が上になればなるほど言ってくれる人は減っていきます。いい歳になると言って注意してくれるのではなく周りの人は離れていきます。私も例外ではないと思っています。ゴルフの「先生」や「プロ」という立場でお仕事をさせていただいているので生徒さんから「先生」や「プロ」と呼ばれる機会が多くなります。でもそこに魔物がいるようにも感じます。ゴルフというスポーツには人の肩書や立場を消し去ってくれる不思議な力があります。人間が自然の中では如何にちっぽけで無力かということを教えてくれるのです。今日のゴルフで何を学べというのか。ゴルフのプレー中は自問自答の繰り返しです。そして、もう一つ思い出すのは、大学野球部のコーチだった布施健次さんやゴルフの師匠の島田幸作先生の振る舞いです。布施さんはプロ野球選手やオリンピック代表選手を育てた名伯楽。島田先生は日本から世界に通用する選手の育成に尽力された初代日本ゴルフツアー機構会長。お二人はとにかく謙虚に学生や弟子に接する態度が印象的でした。レッスン中も「こんな時布施さんならどんな言い方をするかな」、「こんな生徒さんには島田先生ならどんな態度やアドバイスで接するだろうか」と思いを巡らせます。同時に自分が学生時代やプロになる前にかけて頂いた言葉を思い出します。「ご苦労さん、今日も良い練習を見せてくれてありがとう」、「皆の野球に取り組むその姿勢に僕の心が洗われてるのよ」、「僕が勉強させてもらってるのよ」、「無理すな無駄すな一心不乱やで」、「一球一球心を込めて練習していますか」、「大丈夫、アプローチは今すぐツアーで通用するよ」「お見事!上手くなってるよ」、「一緒にラウンドしてくれてありがとう」。人を導くというのは簡単ではないですけれども、ゴルフを通じて少しでも布施さんや島田先生の領域に近づけるように精進したいと思います。

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